信頼農園物語―内発的公共性をひらく人心のイノベーション

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784885031892
  • NDC分類 611.15
  • Cコード C0034

内容説明

これからお話しするのは、あるプロジェクトの物語です。舞台は「発展の遅れた貧困地域」とされている、でもすばらしい自然に恵まれた場所です。物語はある予感から始まります。「ここは、先進国の行き詰まりを超える社会のモデルになるかもしれない…」カギは、すでにそこにありました。一つはその豊かな自然の中に、もう一つはこのプロジェクトに関わることになる人びとの中に―。近代化から取り残されていた美しい自然の涼山イ族自治州で最先端の無農薬・有機JAS認定米の農場ができた。

目次

1章 涼山プロジェクトの始まり
2章 自立支援の模索
3章 三人の留学生
4章 試行錯誤の薬草栽培
5章 コシヒカリへの挑戦
6章 有機JASの取得と「喜徳の光」誕生
7章 自立への道―信頼農園二〇〇六
8章 将来世代へのかけ橋

著者等紹介

矢崎勝彦[ヤザキカツヒコ]
1942年生まれ。65年(株)ハイセンス入社、80年同社代表取締役社長に就任。87年、より高次から経営をとらえるべく「幸福社会学の確立と実践」を新理念とし、代表取締役会長に就任。89年芸州忠海少林窟道場にて参禅、居士得度。同年、専門領域を超えた学際的対話の場である国際的非営利組織、京都フォーラム事務局長に就任、さらに新社名を(株)フェリシモに改称。92年UNCED(環境と開発に関する国連会議)公式日刊新聞「EARTH SUMMIT TIMES」共同発行人、将来世代国際財団をニューヨークに、将来世代総合研究所を京都に設立して理事長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

48
人を信頼することは何よりも大切で、物事の大前提と思う。かなり標高の高いところでも米作というのは驚く。中国の有機食品の基準も書いてあった。池上惇先生の推薦書。2023/02/06

singoito2

5
読友さんきっかけ。子供を学校に通わす現金収入もなく、開放政策の結果、電気も切られた中国の貧困地域でコシヒカリを作って地域おこしをするという感動の物語・・・電気がまた来てくれて、日本の金持ちがテレビを買ってくれたよ、的な・・・。でも、他人を手段として利用しようとする危うさも感じてしまったのでした。ごめんなさい、読友さん。2023/02/16

ぼん

0
人は心の中に仏性、言い換えれば「誠」を尽くす良心を持っており、普段はそれが私心という雲によって隠されている。日々生きていく中で私心を排し良知に沿った判断をした生き方をしていけば私を超えた公共性のレベルで行動ができ社会やそこに住む人々の幸福に寄せる事ができる。中国の貧民区であった涼山で豊かな自然以外貧しさ故に何もなかった事が経済的に恵まれて何でもある(公害も汚染もある)事よりも素晴らしい事に気づいた人々による良心のしあわせつくりの物語。「農民は一鍬、一鍬、天を相手に人間としての自然を耕せ」は至言。★★★☆☆2012/09/12

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