内容説明
知に遊ぶ達人2人が語る「仕事をする技術」から「論語の読み方」まで。
目次
第1章 白川流「仕事する技術」を聴く
第2章 学ぶは楽し
第3章 人間・孔子と話す
第4章 大人の学・漢文
第5章 日本が世界に誇れるもの
第6章 遊ぶがごとく生きる
著者等紹介
白川静[シラカワシズカ]
明治43年福井県生まれ。小学校卒業後大阪の法律事務所で働きながら夜学に通う。昭和10年立命館中学校教諭。18年立命館大学法文学部漢文学科卒業。同大学予科教授を経て、29年同大学文学部教授。56年立命館大学名誉教授
渡部昇一[ワタナベショウイチ]
昭和5年山形県生まれ。昭和30年上智大学大学院修士課程修了。ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学に留学。Dr.phil.、Dr.phil.h.c.専攻は英語学。上智大学教授を経て、上智大学名誉教授。イギリス国学協会会長。日本ビブリオフィル協会会長。昭和60年第1回正論大賞受賞。現在、幅広い評論活動、著述活動を展開している
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
11
本書は、知の習得法や知の活かし方を知りたいと考える際の前提にある<私が知る>という能動的姿勢を脇に置く必要を説く。対談者は、私を「知る」主体としないために新しいものの理解ではなく、古典の暗唱・暗記を推奨し、それをルーティン化する受動的姿勢を保つことが、知の習得を自動化し、習得した知の諸断片を展開させて体系化する基盤を作る、と語る。書き写すのは手であり、諳んじるのは口と耳である。目標を決めて持続し、体系化する知を評価するには自らの体に合うルールをまず見つけることだ。すると、身の丈でいることは身の丈を超える。2021/01/14
冬薔薇
1
とても読みやすく面白かった。2010/06/15
残心
0
漢字、英語の両巨頭による対談本。 印象に残ったことは、二人とも次のようなことを言っておられた。 暗唱などして憶えることの重要性 ・ 言語として日本語が優れていること ・ 漢字などの教育を以前に戻して古典を読めるようにすべきこと ・ 言葉を失くすと伝統も文化も廃れること。 大陸から来た留学生が「論語」の日本語訳で初めて「論語」の意味が分かったとのこと。 意味を理解しないと日本語は読めないが、分からなくても読める言語が多いようだ。 日本は最近、英語教育に力を入れているようだが、基本的に大間違いの政策。2016/12/18
Isuke
0
以前ウェブでこの対談を知っていたが、本になっていることに気づかなかった。本屋さんで見つからなかったので、図書館で借りる。曾國藩の『家訓』を読むたびに胸が熱くなる。対談なので読みやすく、好きな本。2010/04/12
JC
0
白川先生と渡部先生の二大巨頭の対談て生で聞いてみたかったです。
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