感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハルバル
10
国立民族博物館・特別展「驚異と怪異――想像界の生きものたち」とコラボしたタイムリーな号。記事も作品も盛り沢山。古典新訳はコナンドイルの「大空の恐怖」。飛行機が生まれたばかりで空が驚異の対象だった時代の作だが、ラヴクラフトといい手記という手法自体がすでに古風。ゆえに死ぬかもしれない危機に書いてる余裕無いだろという突っ込みが生まれるけど、まぁそれは最近のモキュメンタリー映画にも言えることか(笑)。あとはアンジェラ・スラッターの人魚姫の換骨奪胎物、台湾土俗ホラーやバリの呪術の東南アジア文化も興味深かった。2019/10/25
5〇5
3
想像界の生き物の特集です。発端は、国立民族学博物館2019年秋の特別展示「驚異と怪異ー想像界のいきものたち」の開催案内で、これに乗っかった形での特集とのことです。どんなクリーチャーが登場するのか期待しながら読み進めましたが、怪異どまりで驚異には至らずでしたね。イマジネーション(想像力)の飛躍した作品を期待してやみません。2023/04/16