内容説明
旧満洲―昭和の始め、亮介は混沌とした大陸に生を受ける。複雑な世相の中でも、両親は強く優しく導いてくれた。だが父が関東軍勤務という関係で、亮介は鉄嶺から北安、孫呉、ハルピンと大陸を転々とすることになる。信頼する人びととの別れ…。しかし、憲兵伍長の山岡に教えてもらったハーモニカが、亮介の生活の大きな支えとなってくれたのだ。そんな亮介を見守るかのように赤い夕陽がかがやいていた…。
著者等紹介
大西よしお[オオニシヨシオ]
1930年、北海道に生まれ、1931年に満洲に渡る。1945年、ハルピンで終戦を迎え、1946年に引き揚げ帰国。帰国後、地方公務員を経て作家になり、現在「赤い夕陽の追憶」三部作を執筆中
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