内容説明
近代日本初の大量消費社会の萌芽的形成、大衆文化の登場、デモクラシーと軍国主義の交錯する大正時代=帝国のユートピアを、政治・経済・文化・生活の領域にわたってあざやかに再現し、現代への連続・非連続性の位相をあきらかにする。
目次
第1章 ある大正人の一日―大正九年五月
第2章 巨大都市東京の誕生
第3章 成金の輩出
第4章 大量消費型の社会
第5章 大正文化の成立
第6章 時代としての大正
第7章 時代区分としての大正
補論 文化環境としての郊外の成立
著者等紹介
竹村民郎[タケムラタミオ]
1929年大阪市うまれ。大阪産業大学客員教授。国際日本文化研究センター共同研究員。東京大学先端科学技術研究センター協力研究員。京都女子大学現代社会学部講師
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感想・レビュー
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maqiso
1
1920年代前後の日本は、大都市では大衆文化やデモクラシーが栄えたが、公娼制度が作られたり国防国家を目指す動きなどもあった。廃娼運動の話や公害の成立などは面白いが、扱う話題が多くて全体像がよく分からない。2019/06/16
及川まゆみ
0
面白いです。写真もあるし、統計データも載っていて、説得力があります。大正時代を深く知りたいと思うなら良い本だと思います。大正時代って、つい大正浪漫で済まされちゃいそうなんだけど、もっと深くて入り組んでて面白い時代なんですよね。短いし。2014/10/12
さとうち
0
1920年代前後の日本文化の諸相。論点は多岐にわたるが、基本的には、官よりも民、インテリよりも大衆、東京よりも阪神、的な感じに、どちらかというと「周縁」的なものをとり上げて評価していくというスタンス。図版も多くて楽しい。ただ、「大正教養主義」や「大正デモクラシー期」といった区切り方を批判するなら、著者と仲良しっぽい鈴木貞美の「大正生命主義」もダメな気がする…。2013/04/22




