出版社内容情報
日常の中にきらめく言葉たち 家族の歌を中心としながら、周りの世界を明瞭な描写で表現する五行歌創始者、草壁焔太氏がまだ五行歌運動を正式に始める前からの歌友である作者、きっかけは草壁氏の口語短歌講座であった。
「どちらかというと詠むよりも読むことに比重がかかっていた短歌」から、講座を通して「五行歌」と出会い、自然なタッチで五行歌を書き始める。表現、描写の明瞭さ、完成度の高さが光る。
花屋で
息子と
鉢合わせ
ウフフ
明日は「母の日」
このむずがゆいような、なんともいえない、若い母親と少年の関係、これは人の知る幸せの一つの頂点であろう。そういうものを、自然に最短の言葉で、誰にも伝わる詩歌にしたということが、私を大変に嬉しくした。(草壁焔太氏跋文より)
2009年までの13年余りの歌から厳選収録。
須賀 知子[スガ トモコ]
著・文・その他
目次
背筋伸ばして
自然の前に
空をまたいで
ゆるゆると
ウフフ
幼い日
しかし、人は
今日、買ったバラ
真紅の冬薔薇
巨大な水槽
伝えようとする言葉
担いでもらうんや
ポストへの道
家々の灯
天が吐く息
著者等紹介
須賀知子[スガトモコ]
1951年兵庫県加古川市生まれ。1974年日本女子大学文学部国文科卒業。結婚後、夫の勤務に伴い流山市と芦屋市で転居を繰り返す。その間、家族で中国北京での生活も。1994年五行歌の会同人。2005年芦屋五行歌会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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