感想・レビュー
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姉勤
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落語会の物販にて購入。三遊亭円朝作「牡丹灯籠」をモチーフにしたステージは妖艶さと鬼気迫る空気を醸し出すが、舞台を降りれば、うって変わったおっとりとした口調。それはともかく、当詩画集。みずみずしい詩韻というか、水そのものを感じさせる。浸って安らぐこともあれば、息苦しく、冷水を浴びることもある、生きていれば清むことも濁ることもある。穏やかさの中に在る凄烈さには不似合いなイラストだが、障りなく同化しているのも水に回帰するからかな。男だから理解しづらい点もある。女性が詠んだら、どうなんだろう。2020/01/12