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内容説明
学生運動に傾倒した若き日。1970年、あの闘いの末に逮捕拘束、未決勾留。独房で過ごした10ヶ月。保釈、その後数十年におよぶ医師としての生活。著者の怒りと闘いは、今なお止まない。
目次
第1章 つぶやき(母;物忘れ考 ほか)
第2章 病気と治療(精神医療従事者の切なる願い;統合失調症とは ほか)
第3章 差別と偏見(心の悩みを抱えた方々と共に歩み続けて;内なる偏見 ほか)
第4章 政治に想う(精神科医療に革命を!!;精神科医の窓から1―真の人道支援とは ほか)
著者等紹介
瀬戸睿[セトサトシ]
1941年生まれ、精神科医。学生時代には医学部闘争で卒業試験をボイコットし、1年留年。70年安保闘争では逮捕され、未決拘留のまま10ヶ月間を独房で過ごす。1970年に保釈後、南埼玉病院で精神科非常勤医師として働き始める。1975年、同病院院長に就任。1985年、埼玉県では初めての全開放精神科病棟が完成。1999年、医療法人社団俊睿会を設立し、理事長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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yuko nomoto
3
精神障害者の犯罪率は、統計上は一般の犯罪率より低い。幻聴や妄想があっても他害行為になることは少なく、ほとんどの精神病患者には病職があるという。一方、世界各国の精神病床数と平均在院日数を見ると、精神科病院を廃止したイタリアの例もある中で、我が国の病床数は全世界の5分の1を占め、平均在院日数も300日を越えて突出している。その原因を軽々しく判断することはできないが、地域の中で安心して過ごせる環境づくりも大切なように思われてならない。薬を使わないオープンダイアローグという治療法も始まっているという。まだ道半ば。2019/05/13
モウちゃん
0
読みやすい文章であっという間に読めました。瀬戸先生の優しさがにじみ出た内容でした。弱者のために闘う先生、個性的だけど多くの人に愛される理由がわかった気がします。2018/06/05