内容説明
2年間も続く結婚式、壮麗な戴冠式、60万人もの観衆を熱狂させたパレード。年間157日におよぶ祝祭に彩られた王家の華麗なる人間ドラマ。
目次
アレゴリー船よ、さらに彼方へ!
スペイン・ハプスブルクの光と翳
結婚、政略、ああ血脈!
メラヴィリア
女帝マリア・テレジアの娘たち
ゲーテが目にした戴冠式
異人の妻子
死への儀式
おもしろうてやがてかなしき…
髑髏から逃げる!
祝祭する王家の身体
アウラが消えた
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
軍縮地球市民shinshin
5
ハプスブルク家というと、神聖ローマ皇帝を多く輩出した家系。しかし神聖ローマ帝国とは、諸侯の連邦国家というのが実態で神聖ローマ皇帝の権力は極めて不安定であった。そのハプスブルク家の人たちの面白いエピソードを肩のこらない文章で綴っているので、わかりやすいといえばわかりやすいが、いかんせんドイツ史の知識がないと非常に分かりにくい。まず家系図や神聖ローマ帝国の年表が必要だろう。そういう参考資料が一切ないのでドイツ史、ヨーロッパ史に長けた人でないとスッと理解はできないだろう。2015/02/26
ragingriver
1
ハプスブルク家の小話が幾度にもわたって続き、歴史解説という本では決してない。興味深い点も多数あるが、ハプスブルク史・オーストリア史に詳しくないと本書は楽しめないだろう。2020/04/01




