内容説明
歩いた経路・写真の撮影地点を自動的に記録して学校や地域での「まちあるき」の記録を手軽に作れるソフトウェア『聞き書きマップ』。本書は、この『聞き書きマップ』を用いた各地での実施事例を紹介し、学術的基盤から具体的な使い方、防犯以外の様々な活用方法まで、一冊でわかる入門書。
目次
第1部 『聞き書きマップ』ってなに?(『聞き書きマップ』とは;『聞き書きマップ』を支える科学;『聞き書きマップ』の防犯力;『聞き書きマップ』の教育力)
第2部 使ってみよう!(『聞き書きマップ』を使ってみよう!;取組み事例;よりよい活用のために)
著者等紹介
原田豊[ハラダユタカ]
1956年大阪市に生まれる。学術博士(犯罪学)。専門は犯罪社会学。79年東京大学文学部社会学専修課程を卒業、科学警察研究所に入所。86年8月から2年間、フルブライト奨学生として米国ペンシルベニア大学犯罪学・刑法研究所に留学。留学中に書いた研究論文“Modeling the Impact of Age on Criminal Behavior:an Application of Event History Analysis”が、日本人としては初めてアメリカ犯罪学会の最優秀学生論文賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
西澤 隆
5
近所の高校生と一緒に「通学路の危ないところをわかりやすくまとめた地図を作りたい」という企てをはじめようとしていたら、ちょうど新聞の人紹介コラムで著者が紹介されていた。本自体はだいぶ古いWindows用アプリケーションの紹介が主体だけれど「犯罪がよく起きている場所を特定する」「犯罪がおきにくい場所にするようになにかを変える」といったアプローチで通学路をどうチェックし変えていくのかの方法論の部分は未だに有効。GoogleMapとモバイルデバイスを使ったまとめで同じようなことをやりながら高校生に触発されたいなあ2023/04/13