内容説明
日米英から成る連合軍が、ドイツを筆頭とする枢軸国に宣戦を布告!海軍の期待と威信を背負った戦艦大和は、米英との共同作戦のため、アデン湾に派遣される。欧州の戦艦など鎧袖一触…と思われたが、大和は惨憺たる損害を被ってしまう。彼女の運命を一変させたのは、合衆国海軍による改装の申し出だった。アメリカは新機構のテストベッドに、日本は新技術の吸収に―両者の思惑が一致した結果、大和は新型主砲を搭載、信じがたいほど危険な戦闘機械として生まれ変わった。そしてドイツでは、大和に対抗すべく、新鋭戦艦群が続々と姿を現し…。「傷だらけの破壊神」と人の言う、欧州に君臨した最大最強の戦艦大和の活躍やいかに。
著者等紹介
内田弘樹[ウチダヒロキ]
1980年愛知県生まれ。中京大学卒。『幻翼の栄光』(実業之日本社)でデビュー
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感想・レビュー
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maddroid02
1
日本がアメリカとの戦争を回避して同盟国になり、近代化改修したしたスーパー大和がドイツ・ロシア連合艦隊とガチンコバトル。大艦巨砲主義華やかなりし頃に一足早く日米同盟を実現していたらという発想はなかった。艦隊決戦がこんな大枚をかけたギャンブルみたいなものなら、そりゃ廃れるよというのが実感できる。戦艦同士の撃ち合いは現実には誰も望まない。2014/09/27
がんぞ
0
大日本帝國が第二次上海事変直後、米国と和解し(安易だが支那について米国と対決する必要がないのも確か)ナチスドイツと欧州決戦に一度”痛み分け”となっていた巨艦大和を改造して地中海バルト海に出撃。大鑑巨砲は浪費の極み、だが「戦争は浪費」だから戦略によってはあり得る。設計から進水までえらく時間がかかるが。太平洋戦争は、そのタイムギャップで優位なうちに“講和してください”と山本五十六長官は頼んでいた。仮想戦記でも一番重要なのは敵艦がどこか知る情報戦と索敵技術、砲弾を敵に当てる弾道学。「実際に可能な範囲」は真実か?2014/12/28
ねんこさん
0
大和の改造もだけど、何より世界の著名戦艦が一堂に会して殴りあう展開に壮大なロマンを感じた。2009/02/22
Meistersinger
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魔改造ものでは愁眉2006/12/02
可兒
0
何がすごいと言って、理論的には十分可能な改造しかしていない点じゃなかろうか2008/11/18