内容説明
晶子・啄木・朔太郎を中心に、近代詩と近代国家がいかなる影響関係の上に成立してきたかを、身体的表現に焦点を当て解明する。
目次
1 与謝野晶子―創作における身体、国家、帝国(与謝野晶子の短歌―誘惑とアール・ヌーヴォー;近代短歌を告げる『みだれ髪』;「君死にたまふこと勿れ」をめぐって ほか)
2 石川啄木―内面の発見から社会批評へ(啄木の初期創作;自己の再認識をする啄木―アイデンティティを再構築する日本において;『時代閉塞の現状』について ほか)
3 萩原朔太郎―センチメンタリズムの流動性から近代の批評へ(短歌創作から初期の自由詩へ;萩原朔太郎のリズム観;朔太郎の詩と自我―世紀初頭の心理学を通して ほか)
著者等紹介
カッポンチェッリ,ルカ[カッポンチェッリ,ルカ] [Capponcelli,Luca]
ナポリ・オリエンターレ大学卒業、國學院大學大学院修士課程および博士課程後期修了。博士(文学)。イタリア国立カターニア大学専任講師。与謝野晶子『みだれ髪』のイタリア語翻訳(Yosano Akiko.Midaregami.Aracne,2017)の他、与謝野晶子、石川啄木、萩原朔太郎、坪内逍遥などの日本近代文学に関する学術論文がある。伊日研究学会(イタリアAISTUGIA)、日本近代文学会(国内)所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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