内容説明
「やめてっ、先生にそんな乱暴するの…」。不良の巣窟となっている男子高に美人で気の強い二十七歳の女教師が赴任してきた。早速、不良グループの撲滅をはかるが、一味の罠に堕ち、犯されるはめに。しかし教え子に嬲られるうち、被虐の妖しい悦びに火がつく…。美人教師が牝奴隷に転落していくまでの背徳の性宴を活写した官能学園小説の最高峰。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マリリン
25
久しぶりに団鬼六先生の作品を手にしたが、読後に爽快感がある。本作も内容は官能小説なのでタイトルから想起される性描写は濃厚だが、作風に不思議な魔力がある。特に女性の描き方が耽美的に感じるのは、登場人物に敬愛の念があるからなのか。著者の人柄を感じる。やや古さを感じるが、学校という組織の独特な雰囲気や闇がリアルに伝わってきて著者の経歴を知りなるほど、と。 同著者の既読作品「真剣師小池重明」を想う。「酔いどれクライマー」の永田氏を著者ならどのように描いただろうか。2024/07/24
tan_keikei
0
物語の果てに死があるからこそ、儚く燃える団鬼六時代物の主人公と違い、現代物の主人公たちは終わりない悦楽の桃源郷と羞恥の無限地獄の中で翻弄され生き続けることになる。聖と俗、地獄と極楽、快楽と苦痛が紙一重の世界をたゆたう女教師の堕落物語。2012/04/02
DVDrYAKUZA
0
やはりこの手の小説は、嗜虐的性行為の過程を活字で理解するだけのものなのであろうか?これだったら、劇画とか映像のほうが時間的に手っ取り早いような気がするが。ちょっと団鬼六という作家を過大評価しすぎで読了。2009/09/27
卓袱
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団鬼六初期の佳作。男子校の女教師が女子高のスケ番グループに目をつけられた女生徒を救うため、体を張ったが、結局はマゾの気質を見抜かれ、くずのような男子生徒の情婦に転落。スケ番の羞恥責めで救うはずの教え子とも契りを結ばせられるが、最後はスケ番一味に加わった教え子にリンチされるのは、これも団鬼六流。2021/06/12
ぽるる
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ブクオ