内容説明
「走りのスカイライン」の復活を目指したR32スカイラインの開発の経緯とともに16年ぶりに復活となった「GT‐R」の誕生までを担当主管自身が語る詳細なドキュメント。本書は、実験担当者の回想記を追加収録した増補新訂版。
目次
第1章 スカイラインに憧れプリンスで学ぶ
第2章 歴代スカイラインの設計と変遷
第3章 スカイラインの主管として
第4章 R32スカイラインの企画
第5章 R32スカイラインの開発
第6章 R32 GT‐Rの開発
第7章 走りの追求とGT‐Rのレース活動
著者等紹介
伊藤修令[イトウナガノリ]
1937年広島県生まれ。1959年広島大学工学部機械工学科を卒業し、同年4月にプリンス自動車の前身である富士精密工業に入社。櫻井眞一郎の下でシャシー設計を担当。日産と合併後も歴代スカイラインの設計開発に携わる。1973年日産自動車第3シャシー設計課長。1981年からマーチやプレーリーの主管となる。1985年、櫻井眞一郎の後を受けて、R31スカイラインの主管。続いて8代目R32スカイラインを開発し、走りのスカイラインを復活させると共に、16年ぶりにスカイラインGT‐Rを復活、その生みの親となる。その後オーテック・ジャパンの常務取締役として、1999年まで日産車をベースとした特装車の開発に従事した。現在、岡谷市にある「プリンス&スカイラインミュウジアム」の名誉館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヨースト
1
R32スカイライン、及びGT-Rの開発を取り仕切った伊藤修令氏による開発ドキュメント。 元は2005年刊行だそうだが、今年(2016年)に当時の実験担当だった渡邉衡三氏による回想記を加えて再度刊行されたとの事。 R32に至るまでのスカイラインの歴史、またライバルの動向を睨みつつ8代目スカイラインをどのように開発していったかが克明に記録されている。 単純にR32スカイライン、GT-Rの開発記としても楽しめるが、一台のクルマがどのように生み出されるか、その試行錯誤が垣間見えるという面白さもあった。2016/09/21




