黒田寛一読書ノート〈第11巻〉一九五三年四月‐七月

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 182p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784875593294
  • NDC分類 019
  • Cコード C0010

内容説明

唯物論的主体性論確立の一助としてヤスパース「実存」哲学との悪戦苦闘。梅本克己『人間論』を読み、自著『ヘーゲルとマルクス』の欠陥を痛感。同時に梅本理論の限界をつかみ出し、「マルクス理論の形成史的把握」に向かう。

目次

坂田昌一『物理学と方法』―一九五三年四月十六日
武谷三男『弁証法の諸問題』―一九五三年四月十七日
田辺振太郎『自然弁証法研究』―一九五三年四月十八日
徳田御稔『二つの遺伝学』―一九五三年四月二十九日
『思想』第三四七号―一九五三年五月四日
ヤスパース『世界』(上)(創元社)―一九五三年五月二日
ルフェーヴル『弁証法的唯物論』(新評論社)―一九五三年五月二十一日
梅本克己『人間論』(理論社)―一九五三年五月二十二日
大井正『現代哲学』(青木文庫)―一九五三年六月十二日
梯明秀『資本論の弁証法的根拠』(有斐閣版)〔ほか〕

著者等紹介

黒田寛一[クロダカンイチ]
1927‐2006年。埼玉県秩父町に生まれる。東京府北多摩郡府中尋常小学校卒業。医師をめざして東京高等学校理科乙類に入学するが、1949年中退。療養しながら独学を続ける。1952年に処女作『ヘーゲルとマルクス』を理論社から出版。翌53年から「民科」(民主主義科学者協会)に出席。「正統派」唯物論者たちによるマルクス主義の客観主義的歪曲と対決し、論戦を展開。1956年のハンガリー労働者の蜂起にたいするソ連軍の弾圧を弾劾し、反スターリン主義運動を創造(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。