出版社内容情報
全員参加の授業づくり・どんな活動をどんな形態で
教室にいる生徒全員が、楽しく、積極的に授業に臨むにはどういう配慮が必要でしょうか? 60年ほど前の小学校では、教室の机は木製の二人掛けで、『窓ぎわのトットちゃん』のように蓋を上下にパタパタと開け閉めするものでした。そして必ず男女並んで座っていたので、ペア活動は男女でやり、あまりうれしくない時もありましたが、それが高学年になった時の4~6人グループ活動への慣らしになっていました。
全員の机が教師の方を向いている配置もあり、全教科コの字型の机配置で授業を行っている学校もあると聞きます。どんな活動にどういう座席が適しているのでしょうか。
4月号では、新学年、新学期を迎えるにあたって、教師がどういう教室環境を準備するか、授業内容に合わせた机(または机なし)の配置はどうするのか、グループ作りはどうするのかを考えます。
また、机の両脇にいろいろなものが掛けられていると机の移動がしにくくなります。生徒の持ち物はどこに置けばよいでしょうか。 教室後ろの個人ロッカー(普通カギはついていませんが)や教師用の机をどうつかえばよいでしょうか。大学の講義室のように長机が固定されているとき、どのようにグループ活動をすればよいでしょうか。このような教室環境について考えたいと思います。
小中高大いろいろな教室での、楽しくなるような、活動に合わせた生徒の学習についても紹介します。