出版社内容情報
「要介護5」に認定された妻を6年間の在宅介護で看取った夫を支えたものは何か。過酷な介護の現実を乗り越えた夫婦の愛の物語。
内容説明
労働運動一筋に生きたコミュニストの八十路最初のたたかいは、病に倒れた妻の介護だった。激動の戦後を生き抜いた夫婦の、尊敬と慈愛に満ちた6年間の記録!
目次
第1部 レッドパージで始まった夫婦の道のり(学園民主化の嵐;出会い;日本共産党への入党 ほか)
第2部 妻を看取る―老コミュニストの介護体験記(仰天の酷知;在宅介護スタート;神も仏も ほか)
無名戦士の墓に眠る妻―「あとがき」にかえて(「無名戦士の墓」の由来;パリ・コンミューンの日;第七〇回合葬追悼会 ほか)
著者等紹介
有田光雄[アリタミツオ]
1930年島根県生まれ。日本共産党京都府委員会名誉役員。鳥取農林専門学校(現・鳥取大学農学部)を卒業後、農林省に勤務するが、1950年の朝鮮戦争を機にレッドパージされる。全日本自治団体労働組合(自治労)中央執行委員・京都府職員労働組合書記長・京都府労働経済研究所主任研究員・立命館大学非常勤講師・日本共産党京都府委員会副委員長などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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古本虫がさまよう
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難病に襲われた奥さんの介護記。この人の息子さんは有田芳生さん。名前の「よしふ」は、著者が、かつては(?)敬愛したスターリンの「ヨシフ・スターリン」に由来する。 本書でもそのことに触れて、 「慚愧に堪えない」と述懐。まぁ、 「大作」とか「万里」とか、親が自分の愛する「モノ」に由来した名前を子供につけるというのはよくあること。国家スローガンであった「八紘一宇」の一文字を取って、「紘子」「紘一」とか名前をつけることも戦時中に生まれた人にはよくあった。昭和19年生まれのピアニストの中村紘子さんもそんな感じ?2018/06/11