内容説明
本年度は、歴史的接近に重きを置き、歴史と現代との対話をはかるという方法を基本的に据えている。理論的な問題にも取り組み、特に制度を重視する制度経済学のエッセンスやその哲学的基礎などの根源的問題を取り上げた。政策・行政や制度の評価に用いられている諸概念や評価手法を再検討すると同時に、それらが孕む問題点の解明などを取り扱っている。
目次
第1部 歴史的接近(デフレ政策成功の条件―松方財政の探求;金融行政の転換過程;日欧エネルギー・環境政策の現状―環境史からの教訓;市町村合併と地理学 ほか)
第2部 理論的・数理的接近(制度経済学のエッセンスは何か;制度の経済学とプラグマティズム;再考:所得再分配―不完全競争と異質な経済主体;効率性と有効性―評価と最適化 ほか)