内容説明
太陽と月。赤と青。子どもと大人。古典物理学と相対性理論。西欧文化が綿々と作りつづけてきた、直線的で単一な「時」の秩序を、気鋭の女性ジャーナリストが豊かな体験と知識をもとに覆す。
目次
時計を捨てて時間の中へ旅立とう
スピードの矢は雄のシンボル
神話的時間と歴史的時間
いたずらの夜とミレニアムの昼
女性の時間
濡れたまるい時間と、乾いたまっすぐな時間
権力と栄光
人生は短い
進歩は四文字言葉
テフロンの明日
著者等紹介
グリフィス,ジェイ[グリフィス,ジェイ][Griffiths,Jay]
オックスフォード大学で英語学を専攻。ガーディアン紙、オブザーバー紙などに寄稿し、リサージェンス誌の編集にたずさわっている。本書は5年の歳月を費やして書かれた彼女の最初の著書である
浅倉久志[アサクラヒサシ]
1930年大阪市生まれ。翻訳家
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感想・レビュー
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ブック
6
私たちが解釈する時間は西欧が生み出した直線的な創造物であり、それはお金や権力と直接的に結びついている。従って現代社会が進化すればするほど我々は何かに追い立てられ、生物としてのバランスを欠いていく。しかし本当の時間はそういうものでなく、円環的なものなのだ。筆者の主張にはすべて共感する。しかし筆者の表現手法が多分に詩的過ぎて、何を言いたいのかわかりにくいことも多く、そこは読み進めるのが苦痛に感じることも多かった。そんな感想を抱いてしまうのは、私が直線的な男だからなのかも知れない。タイトルは原題の方がいい。2024/04/02
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