内容説明
いわさきちひろに託された“母親像”とは何だったのか。ちひろの画業と現代社会に生きる母親たちのあり方をジェンダーの視点から捉え直し、初源に立つちひろの思いを新たな可能性へと解き放つ。
目次
研究の目的と方法
1 戦前から1950年代(画家としてのバックボーンの形成;画業の拡大と「母性」イメージの萌芽;「童画家」への道と童画におけるジェンダー構造の変容)
2 高度成長期(絵本市場の拡大と「専業主婦」の隆盛;「母性」を描く画家として;社会活動での期待の高まりと支持層の拡大)
3 1960年代末から現代(母親像の揺らぎと画風の変化;原点への回帰と反戦・平和活動;現代におけるいわさきちひろ像と新たな解釈)
いわさきちひろの画業とイメージ―これまでとこれから
著者等紹介
宮下美砂子[ミヤシタミサコ]
2018年千葉大学大学院人文社会科学研究科博士後期課程修了。文学博士。専門は絵本研究、近現代表象文化研究、ジェンダー研究。現在、小田原短期大学特任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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