出版社内容情報
初女さんが最後に伝えたかったこと―― 津軽の海にはぐくまれ、“おむすび”の心に貫かれた生涯
「津軽がふるさとでよかった」――
人々の心を結ぶ“おむすび”の人、佐藤初女さん(1921?2016)。
〈森のイスキア〉の活動で知られるが、海のほとりで生まれた初女さんは、いのちを生み、人々をつなげる海を愛した。
「いのちを支えるのは女性」と母の力を恃み、自然の恵みを活かした、手ぬきの一切ない手づくり料理で、つながることの大切さを、その姿で示しつづけた。
ふるさとを同じくする著者が、戦前から朝鮮半島の人々とも分け隔てなくむすび合ってきた初女さんの歩みをつぶさにたどり、真心に満ちた生き姿を浮き彫る。初女さんが最後に伝えたかったこと。
佐藤 初女[サトウハツメ]
佐藤初女(さとう・はつめ)
1921年、青森市生まれ。小学校教師、ろうけつ染め講師などを経て、83年、「心尽くしの手料理と自然な対話を」と自宅を開放し「弘前イスキア」を開設。92年、「自然の中に憩いと安らぎの場を」と岩木山麓に「森のイスキア」を開き、人々の心に喜びと勇気を与えつづけた。96年公開の映画「地球交響楽〈ガイアシンフォニー〉第二番」(龍村仁監督)でその活動が紹介される。2016年2月死去。
著書に『おむすびの祈り』『いのちの森の台所』『いのちをむすぶ』(集英社)『「いのち」を養う食』『いまを生きることば』(講談社)『初女さんのお料理』『初女さんが子育てについて伝えたいすべてのこと』(主婦の友社)『こころ咲かせて』(サンマーク出版)『限りなく透明に凜として生きる』(ダイヤモンド社)他多数。
朴 才暎[パクチェヨン]
朴才暎(パク・チェヨン)
1956年、青森市生まれ。大学卒業後、教職、雑誌記者を経て、解決志向(SFA)による女性のためのカウンセリングルーム《フェミナ》を2007年まで主宰。著書に『ふたつの故郷』(藤原書店)。
内容説明
“森のイスキア”の活動で知られる佐藤初女さんの、最後の言葉。海のほとりで生まれた初女さんは、いのちを生み、人々をつなぐ海を愛した。「いのちを支えるのは女性」。自然の恵みを活かす手づくりの料理が大切。ふるさとを同じくする二人が、日本と朝鮮半島とのむすび合いの道を探る。
目次
序章 二曲一双
第1章 海に抱かれて
第2章 出会いは未来をひらく
第3章 いのちの声を聴く
第4章 宿命としての母性
第5章 自分を信じて―初女さんとの対話
第6章 わかちあう手紙
終章 空の旅
著者等紹介
佐藤初女[サトウハツメ]
1921年、青森市生まれ。小学校教師、ろうけつ染め講師などを経て、83年、自宅を開放し“弘前イスキア”を開設。92年、岩木山麓に“森のイスキア”を開設。2016年2月死去
朴才暎[パクチェヨン]
1956年、青森市生まれ。後に弘前に転居。20歳から随筆を発表。大学卒業後、教職、雑誌記者を経る。97年より解決志向(SFA)による女性のためのカウンセリングルーム“フェミナ”を2007年まで主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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