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内容説明
かつてはグランツ大帝国に並ぶほどの権勢を誇りながら、度重なる戦火に焼かれ、六ツ国に支配されるに至った悲劇の地―フェルゼン。喪われたフェルゼン王家唯一の生き残りにして“氷帝”の使い手であるスカアハは、盟友であるリズ達と共にいよいよフェルゼン奪還に臨む。悲願である祖国復興に燃えるスカアハの瞳―しかしその奥には、あまりにも悲痛な覚悟と焦燥があった。一方、ある思惑からフェルゼン奪還に協力する“黒辰王”。スカアハやローザとの対面を果たす中、成長したリズの姿には異常なほどの動揺を見せ…?戦場に雷鳴轟き、大陸はさらなる激動の時代へ!第9巻、開幕…!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
合縁奇縁
38
『《氷帝》、再起!』かつてはグランツ大帝国に並ぶほどの権勢を誇りながら、度重なる戦火に焼かれ、六ツ国に支配されるに至った悲劇の地―フェルゼン。「神話伝説の英雄の異世界譚」シリーズ第9弾。喪われたフェルゼン王家唯一の生き残りにして“氷帝”の使い手であるスカアハは、盟友であるリズ達と共にいよいよフェルゼン奪還に臨み、「黒辰王」もある思惑からフェルゼン奪還に協力する。成長したリズの姿には異常なほどの動揺を見せる比呂。甘えがなくなってもう強さ的にヒロに劣らないレベルなのでは?しつこく生き延びてた元第一皇子2018/07/04
よっち
26
度重なる戦火に焼かれ、六ツ国に支配されるに至った悲劇の地フェルゼン。喪われた王家唯一の生き残りスカアハは盟友であるリズと共にいよいよフェルゼン奪還に臨み、黒辰王も思惑から協力する第九弾。少しずつ変化しつつある黒辰王と周囲との関係や状況の変化と、フェルゼン奪還に参戦する者たちのそれぞれの決意。リズと黒辰王のそれぞれが思うところは離れてはいてもブレなくて、いろいろ影響が垣間見えてきた千年前の物語が今後のポイントになってきそうですが、密かに構築されてゆく関係が今後の展開にどう影響してくるのか続巻が楽しみですね。2018/01/23
真白優樹
7
それぞれの思惑が大陸に蠢動する中、リズとスカアハ達がフェルゼン奪還へ向かい、ヒロも手を貸す今巻。―――戦場の中に響く、復讐者とその親友の咆哮。大陸各地で様々な思惑が蠢き、世界の全てが予断を許さぬ中、昏き炎を滾らせ復讐に向かうスカアハ。世界をその手に転がしながら揺れ惑うヒロ。そして王道を疾走するリズ。三者三葉、それぞれの決意と想いが交錯する中、復讐の一閃が光る今巻。状況はヒロの思惑を越えて進む中、それでもヒロは悲劇の道を選ぶ。そんな彼の背中にリズが追いつけた時、そこに待つ世界とは。 次巻も須らく期待である。2018/01/25
ロック
5
スカアハの故郷フェルゼン奪還編でしたね。奪い奪われ奪い返すというスカアハからしてみれば主人公達グランツ帝国に奪われ、弱体化した所を更に敵の六ツ国に奪われるという散々な話でしたが最後の戦いは凄かったですね。再占領政策はどうなるのかその辺が気になる巻でした。果たしてスカアハは無事なのか、また元第一皇子シュトベルが登場しましたが物凄い扱いが雑。これなら皇帝暗殺の時に退場させた方がよかったような…。しかし千年前の関係が数人登場、どうやら主人公を知ってるようなので終わりに向かって盛り上がって来たかな。次も楽しみです2021/11/08
ささきち
3
今回は六ツ国との戦い、前回はあそこまでグランツを攻めていたのに真正面からぶつかるとここまで脆いとはね~あの時は人間のみなのとルシアが指揮を取れたのが良かったのかな?てかこの世界内乱に近い状態が多すぎるぞ!そしてそこを攻められるまでがパターンですね。結果から言えばグランツ大勝利だがヒロとルシアの取引が気になるのよね、ルシアはヒロと一緒に耳長族を潰す策略でも見せてくれるのかな?それにしてもリズの強さは作中でもトップレベルにまで成長しましたね~1部ラスボスのシュトベルを一方的に嬲れるほどの強さとはびっくりです!2018/03/06