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出版社内容情報
疎陀陽[ソダヨウ]
ニリツ[ニリツ]
内容説明
周囲の期待に応えられず、逃げ出すようにフレイム王国からの召集に応じた浩太は、シオンに連れられて「ホテル・ラルキア」を訪れる。そこで待っていたのは、シオンの旧友―クラウス、ベロア、エリーゼとの出会い。彼らから相談を受けた浩太は経営危機に瀕するホテルの実情を知り、協力を約束する。着々と迫る経営会議。立ちはだかるは、老舗ホテルグループの金看板を背負う会長と幹部たち。いよいよ仲間が追い詰められたとき、浩太は反撃の狼煙を上げる!普通の『銀行員』浩太が奮戦する異世界エコノミックファンタジー、第六幕。そして浩太の過去を知る“ラルキアの聖女”が、ついに動き出す―!書き下ろし番外編「彼女が聖女になったワケ」収録!
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
39
周囲の期待に応えられず逃げるようにしてフレイム王国に応じたコータの再起を描いた第六弾。シオンの旧友と共にホテルラルキアの経営危機を救う策を模索する話。気分転換の為に仕事するとかコータ仕事大好きすぎるぜ…コータは異世界で親友を得て本来の自分を取り戻し、テラの人々はコータをアテにするばかりだった自分を恥じ、意識を変えていく。そんな感じで今回は大きな転機となった1冊でしたね。シオンに対して毒舌全開なコータは新鮮で中々良かったです。これはいいコンビになりそうな予感。新たな召喚者の動きも気になるし次巻も楽しみだ。2017/01/28
よっち
33
周囲の期待に応えられず逃げ出すようにフレイム王国からの召集に応じたコータ。気分転換にシオンに連れられて「ホテル・ラルキア」を訪れ、シオンの旧友らとともにその改革に挑む第六弾。経営危機に瀕するホテルの実情を知り協力を約束する浩太。老舗ホテルグループの金看板を背負う会長と幹部たち相手に提案する改革案。今回の奮闘は自らの力不足を痛感して自信を無くしかけていた浩太、彼の不在でいかに依存していたかを知ったテラの人々にとっても大きな転機になりそうですね。最後に登場した召喚者がどう絡んでいくのか次巻がとても楽しみです。2017/01/24
ぎゃぐれー
13
逃げ出した浩太が再起するための番外編といった感じ。一方的に当てにされるのではなく、お互いがお互いを頼りにして支え合って立つのはまさに親友と呼ぶにふさわしい関係性だ。彼らはこのあとの展開にも重要なキーマンとなりそう。魔王と聖女の対面は近そう。2017/01/30
尚侍
8
ものすごく面白かった。前回までのあのにっちもさっちもいかない場面からどう盛り返すのかと楽しみにしていたのですが、予想に反して今回は閑話休題的な展開で、途中まではこれは本編にどう影響するエピソードなんだろうと思っていたのですが、まさかあんなオチが待っているとは思いませんでした。確かに主人公に今まで足りなかったものはそれだったのですが、それをこのような形で補完した構成は見事だと思います。そして最後に特大の伏線が張られたことで、今後の展開がますます楽しみになりました。一日も早く続きが読みたいですね。2017/04/23
るか
8
テラから逃げ出したコータの再起のための物語。本編はちょっとお休みという感じですがホテルラルキアの経営再建を目指しその中でクラウス,ベロアという親友が出来る。前巻今巻とテラの面々の影が薄い気がしてちょっと寂しいですがコータを思い奮闘するエミリの姿はグッときました。テラの人達の意識改革や親友が出来たことで変わったコータが今後どのようにテラを繫栄させていくのか楽しみです。また二人目の召喚者の動きも気になるところでそろそろコータとも接触しそうな感じなのでこちらも楽しみです。そろそろエリカ達の活躍が見たいです。2017/02/05