- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 海外文学
- > villagebooks
内容説明
自殺志願者の死後、家族や友人に知られないようSNSやメールで本人になりすますバイトを引き受けた孤独な女性レイラ。依頼人は男女問わず膨大な交友関係をもつ奔放な美女テス。自分とは正反対のテスに困惑しながらも、レイラはいつしかネット上の“人気者テス”と現実の“地味でオタクなレイラ”の二重生活にのめりこんでゆく。だが1通のメールを機に、二つの境界線が曖昧になりはじめ…。
著者等紹介
モガー,ロッティ[モガー,ロッティ] [Moggach,Lottie]
フリーランスのジャーナリストとして『タイムズ』や『フィナンシャル・タイムズ』、『GQ』等で活躍したのち、作家の道へ。『篭ノナカ』はデビュー作にしてイギリスで11もの出版社が争奪戦を繰り広げ、発売前から大きな話題に。ロンドン在住
山北めぐみ[ヤマキタメグミ]
東京都生まれ。早稲田大学卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
livres
1
何が怖いって、レイラ怖いし。悪人じゃないけど、故意じゃないけど、病気とかでもないんだろうけど、怖いし。会いに行っちゃ駄目でしょ?ありそうな話しに、ゾッとしっぱなし。2014/03/26
黒崎ディートリッヒ
0
23歳引きこもりのレイラは、自殺した40歳の美女テスにネット上でなりすます「仕事」を引き受ける。引きこもりの彼女と男女問わず人気者だったテス。その性格に戸惑いながらも、レイラは「仕事」をこなして行くが?! 再読。SNSの中で曖昧になって行くヒロインの人格、物語の展開、見えなくなる結末。結局、誰が本当に痛かったのか?まさに現代版『藪の中』な作品です。 20代が40代になりすますなんて、正直ちょっと無理があるだろ?そう突っ込みたくなるも、文章なら誰だって他人になりすませるんだ、と思わせてくれる物語だった。2014/08/17
械
0
帯文句にあるように『痛いのは、誰だ?』の通り。明かされないままがいちばんのミステリー。 白と黒しか知らないままで生きてきた女性が、灰色も他の色も知った。2021/03/09