内容説明
あの深田先生が何故…。復員後に志げ子夫人と暮した大聖寺・金沢で親しく夫妻の謦咳に接した著者には、その思いがけぬ噂は大きな謎となった。作品を丹念に読み解くことで昭和文学史の真実に迫る、久弥、八穂、志げ子―三人への鎮魂の書。
目次
1章 再会
2章 出会い―不思議な大人
3章 めぐりあわせ
4章 いくつもの謎
終章 二つの旅
著者等紹介
門玲子[カドレイコ]
1931年、石川県加賀大聖寺生まれ。1953年、金沢大学文学部卒業。作家・女性史研究家。著書に、『江馬細香―化政期の女流詩人』(卯辰山文庫・泉鏡花記念金沢市民文学賞)、『江馬細香詩集「湘夢遺稿」訳注』(汲古書院・大垣市文化連盟優秀活動者賞、頼山陽記念文化賞)、『江戸女流文学の発見―光ある身こそ苦しき思ひなれ』(藤原書店・毎日出版文化賞)の他、論文もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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