出版社内容情報
パーシヴァルは十歳のときに出会った、天使のように美しい騎士のことが忘れられなかった。自分も騎士になりたくて、ウェールズの故郷を飛び出し、アーサー王を訪ねてきた。キャメロットの城で、武術の稽古に明け暮れ、今では円卓の騎士たちをしのぐほどに腕を磨いていた。アーサー王の留守中、パーシヴァルは、城に押し入った赤い鎧の騎士をたおし、ついに騎士に叙されることになった。ところが、埋葬したはずの赤騎士は、墓を掘りかえすと、棺のなかから消えてしまった。騎士になったパーシヴァルは、見聞を広めるため旅に出る。さまざまな騎士や賢者に出会い、騎士としての心得を教えられながら、旅をつづけるパーシヴァルは、やがて老漁師の漕ぐ船で、ある島に渡る。そこには漁師王の城があるというのだが……。天使のような騎士、赤騎士、漁師王……パーシヴァルの岐路にあらわれ、その運命を左右する、謎めいたものたちの正体は? そしてパーシヴァルの旅の行き着く先は? 「アーサー王の世界」第6弾は、若き円卓の騎士パーシヴァルの遍歴を描く。
内容説明
パーシヴァルは騎士になりたくて、アーサー王のもとを訪れた若者だった。ある日、城に押し入った赤い鎧の騎士をたおし、ついに騎士に除されることになった。ところが、埋葬したはずの赤騎士は、墓の中から忽然と消えてしまった!?若き円卓の騎士パーシヴァルの世にも不思議な遍歴の旅がはじまる!
著者等紹介
斉藤洋[サイトウヒロシ]
1952年東京に生まれる。1986年『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞を受賞。1988年『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞を受賞。1991年「路傍の石」幼少年文学賞を受賞。2013年『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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