内容説明
女性による女性のための詩誌誕生。女たちの発表の場を作り出し、また新人たちを発見しはぐくみながら、詩の大海原を航海し続けた10年間。笑いあり、涙あり、事件あり。ここで語られる数多の出来事は、単なる過去の思い出話ではない。現代にも繋がる熱きシスターフッドの記録である。
目次
ラ・メール誕生の夜
闘いのはじまり
F氏のジレンマとA子のトラウマ
新しい人々
怒涛のごとく日々は過ぎ
ウーマンズ・ライフ
失踪願望
しなやかに生きなさい
「おかえり」
新たなる海へ
魚たちは泳ぐ
名詩発掘
充実のとき
樹の種 こぼれ落ちてよ
顔 ゆがんでいるよ
毀れていく午後
それぞれの空へ
著者等紹介
棚沢永子[タナザワエイコ]
1959年東京生まれ。大学卒業と同時に、ちょうど創刊された「現代詩ラ・メール」の編集実務を担当。鈴木ユリイカ責任編集の詩誌「something」に、田島安江とともに編集人として参加。現在は夫婦で喫茶店を経営しながら、フリーで編集&ライター業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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