内容説明
「ぼう、お寺に来て坊さんにならんか」。すべてはその一言から始まった。90歳を超えた曹洞宗布教師丸岡健堂老師の小僧時代。人情あり、笑いあり、涙あり。その慈愛に満ちた言葉には、ほろりと聞き惚れてしまいます。お寺の鐘つき、五右衛門風呂の湯わかし、ふみきりで兄と交わす一瞬のふれあい…健堂老師が生き生きと語る、きびしくもあたたかい人情話の数々。『少欲知足、富楽安穏』を心に刻み、自分には厳しく、ひとには優しく接することで、すべての人びとにそっと寄り添うことができる。そんなことを教えてくれる心あたたまる物語。
著者等紹介
諏訪ふげん[スワフゲン]
諏訪普現。昭和24年神奈川県生まれ、小学時より庵住さんに育てられる。駒澤大学卒業後、大本山永平寺で修行。曹洞宗教化研修所修了。いくつかの住職を経て平成2年より越前市金剛院住職、福井市禅林寺兼務住職。人権擁護委員、福井刑務所教誨師をつとめる。掲示板など文書啓蒙活動に力をそそぐ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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