内容説明
なぜ日本の木で家を造ることにこだわるのか。いかにすれば伝統構法を現代の家づくりにふさわしい姿に合理化することができるのか。日本各地の林業地とのネットワークを組織しながら現代に通じる本当の「木の住まい」を追求し続けた建築家・三澤康彦。ここに三澤康彦の試行を総集する。
目次
日本の木で家を造るということ(木造住宅はCO2の削減に貢献している;木材は日本の中で量的にまかなえる 木の構造と性質;木材の含水率と乾燥 ほか)
伝統構法の合理化への試行(「千里私たちの家」から「Jパネルハウス」への道のり;私たちの「木の家」づくり;千里私たちの家 1985 ほか)
「木の住まい」をデザインする(山王町の家 2002;御影のコートハウス 2007;Jパネル落とし込み構法と住宅のデザイン ほか)
著者等紹介
三澤康彦[ミサワヤスヒコ]
1953年大阪府生まれ。美建・設計事務所、一色建築設計事務所(東京)勤務を経て、1985年Ms建築設計事務所を三澤文子氏と設立。1996年には阪神淡路大震災によって倒壊した木造住宅の調査、研究、開発のために木構造住宅研究所を開設。またMOKスクール大阪を開催。以後、Jパネル、Dボルトの開発など木造の架構フレームを科学し、現代に通じる新しいプロトタイプの「木の住まい」を設計する。日本各地の林産地の特性を精力的に調査し、地域材を生かした「木の住まい」を各地で展開、その成果を雑誌『住宅建築』をはじめとするメディアに発表する。2017年5月5日逝去。享年65歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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