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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ボーダレス
14
認知心理学者ジョアンナは臨死体験の研究をしていた。いわゆる黄泉の国、三途の川というか…。デジャヴやジャメヴといった視感・感覚をクロスし、史実である外洋客船沈没をベースに脳が持っている記憶という不可思議な領域に様々なメタファーを織り交ぜた、ヒューマンエンタメ。上下合わせて1300ページ超のボリュームは良くも悪くも読書の醍醐味を堪能できた。2019/04/17
sanosano
13
再読です。下巻は怒涛の展開。もう、いろんなことが混ぜこぜになって、ぐあーっと襲ってきます。いろんなことのハズなんだけど、それは全部一緒のこと。物語のすべてが指し示す方向はひとつです。あー良いもの読んだ。2020/05/06
ちより
3
臨死体験の原因と働きを科学的に解明し、死そのものの謎を解こうとする物語。読む前はすごい分量だなと思っていても、読み始めるとあっという間に終わってしまうウィリス作品。今回も引き込まれて一気に読んでしまった。創作だけれど臨死体験は何なのかという答えはすごく説得力があった。2010/08/24
斉藤フィオナ
2
脇のキャラクターがみなよくてそれぞれいい味なのだが なかでもヒロインの高校時代の英文学の先生が 私の高校時代の英語の先生と被って 読んでいて余計に楽しい。 頭が切れて辛辣で授業中はいつも緊張するけれど その緊張感が心地よく ユーモアもあって その先生の授業はみんな大好きだったっけ。
take
2
上巻中程までは、グレイズ・アナトミー(大っきらいなアメリカドラマ)に出てくるような会話と出来事が続き、2ページほど読んでは投げ出すという繰り返しが、タイタニックからは、下巻最後まで一気読みでした。この作品には、犯罪と災害オタクの重度な心臓病を患う女の子が出てきますが、この子が本当に素晴らしい。臨死体験と死後の世界が描かれている中で、この子は生きているものの象徴として描かれているのでないかと思いました。ブラックアウト・オールクリアにはとんでもない悪ガキが出てきますが、この作家の描く子供は本当に素晴らしい。2014/04/13