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内容説明
人生どん底。それが今のアンヌマリーの状態だった。リストラ、夫からの突然の離婚宣言、父のALS発症…。傷ついた彼女は娘のイーヴァを連れて、乗馬学校を営む実家へ帰ることを決意する。実はアンヌマリーは昔、馬術競技のスター選手だったが、競技中の事故で愛馬ハリーを失い、みずからも瀕死の重傷を負ってから、馬とはいっさい関わりのない生活を送っていたのだ。久しぶりの厩舎にとまどい、疎遠になっていた父や母との微妙な関係に悩み、反抗期のイーヴァに手を焼く日々のなか、疲れ果てた彼女を癒し導いたのは、ある傷ついた一頭の特別な馬だった…。人間と動物の絆、そして母と娘の絆を描く物語。
著者等紹介
グルーエン,サラ[グルーエン,サラ][Gruen,Sara]
カナダ・バンクーバー生まれ。オタワのカールトン大学卒業後、アメリカに移住。テクニカル・ライターの職に就くが、2年後にリストラにあう。その後新しい職を探すかわりにプロの作家を目指して小説を書きはじめる。その努力が実り2004年に『もう一度あの馬に乗って』で作家デビューを果たす。第3作目にあたる『サーカス象に水を』(ランダムハウス講談社)は大ベストセラーとなり、作家としての彼女の地位を不動のものとした。現在はノース・カロライナで夫と暮らしている
加藤洋子[カトウヨウコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白亜
1
外国の本はそういえばあまり読まないんですが、友人に借りたので読んでみました。馬の大好きな子なので延々と馬の描写が続くのかな;と思ったらそうでもなく。ちょっと暗めのホームドラマ?全体的にスラッと読めた気はしますが、最後がちょっと気になりました。離婚問題はうやむやな感じがするし、なにより最後の十ページでころっとハッピーエンドになるのがついていけなかったです;外国文学は書き方が日本と少し違うところもあり(どこか会話がサッパリしてる)、それを読んでいくのは楽しかったです。2010/09/28
遠い日
1
『サーカス象に水を』で知った、サラ・グルーエン。主人公アンヌマリーに起こる八方塞がりの状況から、彼女が光を自ら見出すまでの心の動きが興味深い。冒頭とラストが見事に呼応し、ありがちなドラマながらその中に通う息遣いを身近に感じた。続編も出るそうで、楽しみ。2009/07/29
慧
0
★★2009/12/04
のほほん堂
0
★★☆☆☆ハーレクイン?悲劇?喜劇?それともシニカル?どう読めばいいのかわかりませんでしたヽ(`Д´)ノウワァァァン!! ありえない過剰な描写を、喜劇やシニカルなギャグとして受け取って読んでしまった気がします。馬の描写にのめりこみたかったのですが、主人公のヒロイン?の描写に振り回されて、感情移入できず。2009/08/04
こらっと
0
【2009-82】 馬を物語の軸に置き、その馬と関わる主人公の葛藤、孤独をみごとに描く作品。 乗馬での過去の栄光と忌まわしい事故の記憶の狭間で苦しむアンヌマリー。 馬との出会いと謎を孕んだその馬のルーツがアンヌマリーを目覚めさせていく。 一気読み必至。 2009/11/15