内容説明
社会人は知っておきたい「法的なものの考え方」、社会のルールと仕組みを大切なところだけわかりやすく。
目次
第1章 愛のカタチ―家族と法(親子になる;子どもを育てる ほか)
第2章 オレって持ってる―所有と法(所有権という権利;物を買う ほか)
第3章 訴えてやる!―事件・事故と法(刑事事件に関するいくつかの知識;民事事件に関するいくつかの知識 ほか)
第4章 それでも家を買いますか?―居住と法(家を買うという選択;マンションと区分所有 ほか)
第5章 クジゴジ(9時~17時)―仕事と法(株式会社とは?;株主とは? ほか)
著者等紹介
遠藤研一郎[エンドウケンイチロウ]
中央大学法学部教授。1971年生まれ。中央大学大学院法学研究科博士前期課程修了。岩手大学講師、助教授、獨協大学助教授、中央大学准教授を経て、2009年より現職。専門は、民法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
G-dark
11
「代理出産を依頼したが、代理母がこの子の母親は自分だと主張して子どもの引き渡しを拒んだ」「生まれてきた子どもが障がいを持っていたため依頼者が受け取りを拒否した」といった実際に起きた事件をもとに「法的なものの考え方」を教えてくれる本です。「ファミリーマートでお弁当を買ったり、ロフトで文房具を買う時、売主と買主の間に売買契約が結ばれる」といった身近な法律や、「道路脇にあった一億円を拾って警察に届けたが、落とし主が現れなかった。この場合誰が一億円の所有権を取得出来るか?」といった夢のある事例も紹介されています。2020/04/23
リットン
7
軽く読むのに、読みやすくてよかった。こういう法学入門系の本何冊か読んでるからそこまで新しい内容はなかったけど、整理になった。LGBTQが8%で、AB型より多いって意外だったな、自分がAB型だからそれより多いってすごいな(主題と離れた部分だけど)。その比率を感じないってことが、自分が狭い世間でしか生きていない証左だよなぁ。2023/09/19
しろくま
3
身近な事柄に沿って法律の解釈やルールを学ぶ入門書。刑事事件や、不動産関連の法律に関心を持てた。2023/02/11
かん
2
資格試験の勉強だけでは足りない身近にあふれている問題について、法律を通じて解説している。とても読みやすい本でした。2023/01/18
odmy
1
法律系の知識がちょっと必要になり、まずは法学全体のイメージがつかみたくて読んでみた。法律は必ずしも権利を絶対視してるわけではなく、社会にとっての経済的利益も考慮しているようで、少し経済学っぽいところもあるのだなと思った(とくにキャピタルゲインとかの話が出てきた時は、こんなことまで法学で出てくるの? と驚いた)。そういえば法と経済学なんて学問もあるそうだし、意外と似てるジャンルなのかも。2023/04/06