出版社内容情報
「串カツソース二度づけお断り」表示はなぜ生まれたか?
大阪のおっさんの知見が日本を救う?
内容説明
内田樹『街場の教育論』『街場の中国論』でおなじみ「街場シリーズ」の名付け親にして、大阪ディープサウス発活字メディアのスーパースター・江弘毅の「大笑いするけど、ちょっと哀しく、あとで考えさせられる」ウルトララテン系エッセイ。
目次
第1章 街場の大阪論(「二度づけお断り」の思想;アホで悪いか?大阪の街場の子どもたち;東京タワーと通天閣 ほか)
第2章 大阪からワシも考える(「知らない人なのに知っている人」のいる街;“街場”の大阪人は知っている;情報バラエティ番組の空気感 ほか)
第3章 街をビジネスモデルで語れるか!(日限萬里子さんのこと;ほっといてくれよ「まちづくり」;道頓堀が泣いている ほか)
著者等紹介
江弘毅[コウヒロキ]
1958年岸和田市生まれの岸和田育ち。ずば抜けた時代感覚と声のデカさで圧倒的な存在感を見せる岸和田の編集者。『ミーツ・リージョナル』(京阪神エルマガジン社)の創刊に関わり12年間編集長を務め、現在編集集団「140B」取締役編集責任者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kaz
22
大阪という街は自分の原点を形成してくれた街だという思いが、私にはあります。物心つく前から10年間の日々をこの街で過ごしたからなのでしょう。 ≪大阪の人間は世界中どこでも大阪と同じものだと思っている≫、という説を聞いたことがありますか。なんとなくわかる気がします。なので、大阪人はよその土地で自分の感覚と違うことを見聞きすると、「なんで?」と突っ込むのだそうです。その土地の人からすると、いやなものなんでしょうね(苦笑)。2014/03/20
ぴかいち
4
大阪に転勤してきたので、読んでみた。ぼやっと外観は掴めてきた。 今度は大阪維新のの強さを知りたくなってきた。2020/06/23
のぼりけんたろう
2
「街で「知らない人なのに知っている人」に出会うこと。そういう機会がまだまだ多いのが大阪という街の特徴であり、そういうところをわたしたちは多分に感覚的な言い方で「街場」などと呼んだりしている。秋葉原はそういう「街場」な感じがしない。加えてすごく多くの人が行き交うこの街には「一人ぼっち」の「みんな」が何かにシンクロしているような気配がして、その何かが不気味である。」この〈シンクロする一人ぼっちのみんな〉こそが、『アイアムアヒーロー』のゾンビたちすなわちZQNのモチーフかも、と唐突に思った。2015/07/30
めろりん
2
面白かった。なかなか文字化しづらい「大阪的であること」を上手く表現してるなぁと感心。久しぶりにマトモな文化ジャーナリストの文章を読んだ気もする。私は北摂なのでだんじりの熱さは知識でしかわからないけど、アメ村も堀江もくいだおれも長いこと横から見てきたので、この辺はなんとなく江さんの言いたいこともわかる気がする。悔しいのは、「さすがに美味しい店をよく知ってるなぁ」ということ。負けてはいられないと早速ミーツリージョナルを購入。福島の今、は江さんに負けないようにたくさん楽しもうと思う。ほんま、最近いい店増えたし。2012/09/22
tak_kamerad
2
一番大事なのは「行儀悪いで」という言葉。このニュアンスが分からなかったら多分この本の意味が分からない。2010/07/31