内容説明
645年、672年とされている大化の改新、壬申の乱の西暦年は間違っていた。古代大和朝廷は、持統天皇4年紀(690年)以前においては、現行干支紀年法より1年引き下げられた古いタイプの旧干支紀年法を公用としていた。日本書紀はこの旧干支紀年法による編年体系を現行干支紀年法によって書き替えており、そのための矛盾を随所を包含している。本書はこの矛盾を考察することで旧干支紀年法の存在を証明し、古代史の真相に新たな光を当てる。
目次
第1章 結論・暦法史・古事記崩年干支
第2章 皇極紀・孝徳紀の編年批判
第3章 斉明紀の編年批判
第4章 天智紀の編年批判
第5章 天武紀の編年批判
第6章 壬申乱前夜の外交史
第7章 持統紀の編年批判
著者等紹介
牧尾一彦[マキオカズヒコ]
昭和22年大垣市に生まれる。昭和44年東京大学理学部数学科卒業。平成7年東北大学医学部医学科卒業。平成13年より医療法人・財団明理会・西仙台病院副院長。日本精神神経学会/日本老年精神医学会等会員、史学会/史学研究会/日本歴史学会/古事記学会等会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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