夢のありか―「未来の後」のロシア文学

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861821400
  • NDC分類 980.4
  • Cコード C0098

内容説明

「明るい未来」という壮大な夢が潰え去った後新たな未来を見はるかして紡がれるさまざまな夢のかけら。現代ロシアの文学・文化の最新動向を伝える評論集。

目次

死と誕生の物語、あるいは物語の誕生と死―ピリニャークの初期小説
鏡の眩惑―チャヤーノフの幻想小説
カーニバルの庭―トルスタヤの『金色の玄関にすわっていたのは…』
生と死のはざまに線を引く―ヴィシネヴェツカヤの詩学
シェンキェヴィチのアメリカ
ロシア・モダニズム文学の日本人像
混沌の多様性―現代ロシア文学事情
墓地をめぐる物語―チハルチシヴィリ=アクーニンと中里恒子
愛の過不足―母と息子の物語
差異とアイロニー―シンボルスカの魅力〔ほか〕

著者等紹介

沼野恭子[ヌマノキョウコ]
東京生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業後、NHK国際局に入局。その後アメリカに渡り、ハーヴァード大学で二年間、日本語を教える。帰国後、東京大学大学院(比較文学比較文化)に入学、博士課程満期退学。現在、東京外国語大学、慶應大学でロシア語、ロシア文学を教え、NHKテレビ「ロシア語会話」の講師をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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燃えつきた棒

12
現代ロシア文学の最新動向を伝えてくれる本は初めてだったので、興味深く読んだ。 なぜかロシア・東欧文学に強く惹かれる。 長く厳しい冬に耐えてこそ、春はより一層眩しく輝くのではないか。 ゴールドラッシュの群れに遅れまいとするのではなく、シベリアの永久凍土の下に一人レアメタルを探して彷徨いたい。2015/10/29

工藤 杳

0
同志にして守護神2018/05/07

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