社会学的システム理論の軌跡―ソシオサイバネティクスとニクラス・ルーマン

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社会学的システム理論の軌跡―ソシオサイバネティクスとニクラス・ルーマン

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  • サイズ 46判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784861107207
  • NDC分類 361
  • Cコード C0036

内容説明

システム理論を用いてこそ社会学ができる。どういうロジックでそう言えるのか?難解とされる理論を基層から掘り起こし、その可能性と魅力を明快に示す。

目次

第1部 社会学的システム理論(システム理論は社会学的でありうるか;システム理論の社会学化―ニクラス・ルーマンによる試みの概観)
第2部 社会学的システム理論の源流(戦後アメリカにおけるサイバネティクスと社会学;社会システム理論における自己言及パラダイムの由来;コミュニケーションの自己言及性とオートポイエーシス)
第3部 社会学的システム理論のロジック(社会システムという観察者―構造的カップリングとセカンド・オーダーの観察;社会の進化はどうシステム理論と関連するか;コミュニケーション・コード;社会の自己記述―そのシステム理論的含意)
理解の「ありそうもなさ」の克服のために

著者等紹介

赤堀三郎[アカホリサブロウ]
1971年生まれ。東京女子大学現代教養学部教授。専門:社会学理論、現代社会論、社会学史(特に社会学におけるシステム理論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

LM

3
【通読】「ルーマンが依拠するシステム理論はサイバネティクスの領域に属する」(7)ということが解説されている。構造的カップリングの導入によってシステムが環境からの入力に一対一対応で(まるで関数の入力のように)動くわけではないことが記述され、システム理論に進化理論を組み込むことで環境の変化というよりもシステムにおける環境像の変化を進化と同定するなど、社会学にシステム理論を導入することの嬉しさがすこしわかってきた。ただ「システムが観察する」ということの意味と含意がやはりよくわからない…。2021/07/29

ぷほは

3
著者がこれまで書いてきた社会システム理論に関する論文を集めたもの。時期も90年代から最近のものまで含むので、統一的な内容というわけではないのだが、立場としては一応サイバネティクスという研究動向の展開ないしは発展継続としての社会システム理論という視座から、ルーマン理論を眺めるといった趣向になっている。大黒岳彦や馬場版『社会システム』の解説と同様、佐藤俊樹の名前を出さずに当てこするみたいな文言が出てきて、本当にルーマン研究者の中で嫌われているんだな。。という感想がまず出てしまった。なんとも非生産的で残念な話。2021/07/13

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