甘い薬害〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 330p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784860360375
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

望んだわけではないのに公選弁護士として働くことになったおぼっちゃま法律家のクレイ・カーター君。恥ずかしくて友人にも見せられないようなオンボロ事務所につめ込まれ、収入も少ない。苦労が多いばかりで命の危険まで伴う毎日に最愛の恋人まで逃げだす始末。公選弁護士稼業から脱出を願っていたそのころ、首都ワシントンで謎めいた殺人事件が頻発する。彼がその事件の弁護を担当することになったのは偶然のいたずらからだった。生真面目で地道な調査がドラッグの臭いをかぎつける。すると大金が動き、彼は怪しげな男に好条件でスカウトされる。言われるままに働いていると、儲けは雪だるま式に大きくなり、たちまちアメリカンドリームを掴んだヒーローに祭り上げられる。薬害をたれ流す製薬会社を相手に連戦連勝して“訴訟王”とまで呼ばれ、大統領からもお呼びがかかるが…。落とし穴に向かって突っ走る男、札束に溺れる者に救いはあるか。

著者等紹介

グリシャム,ジョン[グリシャム,ジョン][Grisham,John]
いま米国でいちばん輝いている作家。12作品がすべて大ベストセラーになっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

270
典型的なエンターテインメント小説である。表紙のデザインと装丁も安っぽい。さらに念のいったことに「超訳」という、うさん臭さまでがダメ押しのごとくに付加されている。いきなりのカウンターパンチで興を削ぐようであるが、読んで面白いことは面白い。ページはどんどん進んでゆく。そこに深い人間的苦悩などを求めてはいけない。所詮はお金の話なのだ。もっとも、訴訟社会アメリカの断面はよくわかる。そして、日本もまた、しだいにそうなりつつあることも予感される。主人公クレイは、まだまだ成功を収めそうだ。そして最後は凋落するのだろう。2016/12/25

ケイ

74
ストリート殺人の加害者は、実は麻薬中毒を治療中に服用した薬の副作用により殺人を引き起こしてしまった薬害被害者だった。彼の国選弁護人だった若い弁護士は、黒い取引に手を出してしまう。この安易に、闇の力に屈してしまうところが、それまでの彼の心持ちとあまりに違いすぎて、そこから読む気が萎えてきた。後半にどんでん返しがあるような動機のために取った行動であるのならいいのだけれど。とにかく後半を読もう。2015/06/05

NAO

55
弁護士になったものの、のっけから自分が思っていたのとは全く違う出生街道とは程遠い道を歩むことになった主人公の鬱屈が、彼の行動のすべてを左右しているようだ。持ち掛けられた怪しげな話と、そこから得られる莫大な利益。あまりにも調子が良すぎて、下巻の展開がなんとなく予想できてしまうような気がするが、予想外のどんでん返しがあるのだろうか。この超訳、サクサク読めるが、何とも安っぽい上っ面な印象を受ける。2018/06/07

Yuna Ioki☆

33
1675-106-47 初読み作家343人目。3分の2を過ぎるくらいまで薬害関連の内容がほぼ無く、クレイのおかれている状況だけがだらだらと語られていく。。。下巻でストーリーは動くのだろうか。。。。2017/06/24

たー

9
今更(?)初ジョン・グリシャム。先を読まずにはいられない展開、きっと大ドンデン返しがあるのだろう(笑)。しかし、超訳だがなんだか知らないけど、このタイトルはイマイチだな。2018/08/08

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