内容説明
このミステリーが(俺的に)すごい!海外ミステリーを読みまくった20年。
目次
ペレケーノスのファンにおすすめ―ブラッド・スミス『明日なき報酬』
マルティニの復活だ―スティーヴ・マルティニ『弁護士』
こういう小説を読みたかった―エディー・ミューラー『拳よ、闇を払え』
恐竜ハードボイルドふたたび―エリック・ガルシア『鉤爪プレイバック』
ランズデールのうまさを堪能する―ジョー・R・ランズデール『ダークライン』
青春の日々が、ひたすら美しい―リチャード・ノース・パタースン『サイレント・ゲーム』
センチメンタルな五十男に共感―ガブリエル・コーエン『贖いの地』
ディーヴァーはなぜ面白いのか―ジェフリー・ディーヴァー『石の猿』
人物造形が突出―グレッグ・アイルズ『沈黙のゲーム』
わが子を守る親たちの物語―ロブ・ライアン『硝煙のトランザム』〔ほか〕
著者等紹介
北上次郎[キタガミジロウ]
1946年東京生まれ、明治大学文学部卒。1976年、椎名誠と「本の雑誌」を創刊。以降2000年12月まで発行人をつとめる。1994年に『冒険小説論』で日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
110
2003年から2012年に「小説推理」紙上に連載されたミステリー書評で確かに極私的な感じはします。私との読んでいるものとかぶるものは年間で1冊くらいしかありません。まあ1冊推薦する評論の中では様々な本が他にも出てきてああこれかというのもあるのですが。読もうという気になるものが増えて付箋紙がかなり就いてしまいます。ご本人がいわれていますが確かにベストセラーになるもので読むに値するのは1割にも満たないといっていますがそうかもしれません。2015/11/09
キョウラン
20
やはり気になるのは2005年に出た「オルタード・カーボン」であろう。しかしこのミスで60位以内にも入らずSFでも評判も良いとは聞こえてこなかったような……。「極私的」ってうたってる割には要所要所押さえてて面白かった。ジェフリー・ディーヴァーの「魔術師」が傑作と評してのはすごく共感したし。「シャンタラム」も良かった。「アンドロイド夢の羊」をランキングに入れるのもいいなあ。素晴らしい。2013/10/28
よしだ まさし
1
北上次郎『極私的ミステリー年代記(下)』論創社を読了。 「小説推理」に連載した翻訳ミステリーに絞り込んだブックレビューの20年分を収録した本の下巻。1ヶ月あたり2~5冊の翻訳ミステリーがとりあげられて、それが上下巻で240ヶ月分収録されているのだから、とんでもない数の翻訳ミステリーがとりあげられていることになる。 読んでいると、実に面白そうな本があとからあとから出てくる。だけど、「この小説はぜひ読みたいから、タイトルを覚えておいてあとで探してみよう」などと思っても、次のページではまた別の面白そうな本2015/04/01
姫鶴
0
図書館本2021/01/21