内容説明
知らない場所でカレーをつくって一緒に食べたら何がおきたか。ごく自然に「つながる」、カレーキャラバンという「方法」。
目次
つながるカレー(まちで鍋を炊く;場づくりのヒント;チームで動く;続けるための工夫;コミュニケーションを「味わう」場所)
カレーキャラバン、まちへゆく(基本のカレーのつくり方;おじさんからジョッキビールをもらう。―墨大カレー(東京都墨田区)
本格的な道具が増えた。―墨大カレー2(東京都墨田区)
はじめての旅。―カミフルカレー(新潟県新潟市上古町)
タンドール窯をつくった。―こもろカレー(長野県小諸市) ほか)
著者等紹介
加藤文俊[カトウフミトシ]
1962年京都府生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。熊谷大学国際文化学部助教授などを経て、慶應義塾大学環境情報学部教授。2003年より「場のチカラプロジェクト」を主宰
木村健世[キムラタケヨ]
1969年福島県生まれ。多摩美術大学美術学部建築科(現環境デザイン学科)卒業。「まち」をフィールドにアートプロジェクトを展開するパブリック・アーティスト
木村亜維子[キムラアイコ]
1981年石川県小松市生まれ。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。大学卒業後、国立市の設計事務所で、国内外の地域計画や建築企画設計に携わる。現在、千葉大学大学院園芸学研究科博士前期課程に在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
18
墨田区の下町。ここでたんのしい~イベントが行われていた、その記録です。もちろんほかの地域も出てくるのですが、懐かしい顔ぶれにニヤリ。コミュニケーション、飲みにけーしょん、カレにけーしょん、だよ。日本のカレーばんざい!2016/06/28
123456789wanko
6
06月。カレーキャラバン、面白いなあ。触媒にカレーを使うってのが絶妙。匂いに誘われてついつい立ち止まってしまいますよね。知人が「編集ピザ」をやっていたりもするので、食とコミュニティの関係はまだまだ色々なことが出来そうです。2015/06/18
Yoshie S
4
読んでる途中にまさにキャラバンのイベントが行ける範囲であることに!本に書かれていることがそのままの再現?されていて、心地よく楽しく過ごしました。突飛なようですが、地域と、街と、そこにたまたま居合わせた人がつながる。カレー作りも食べることも共有すること、とにかく喋ってつながること、これがコミュニティーの醍醐味だなぁと。つながりからまた新しいつながりが派生して、旅をしながら活動していく話を聞くことができて、さらに本の内容に深みができました。食は人をつなげるなーと実感。2015/08/08
yamamika
4
自分達の感覚を信じて行動する。とてもかっこいいな~と思いました。損得は?、目的は?という世界も重要かもしれないけれど、そうではない世界、あたたかく人とつながる感じが私は好きです。2014/08/27
Misako Nambu
3
そういうことが必要な世界もあるんだろうけど、「背中をみせる(そこから学べ)」という態度が、あまり好きじゃない。ちゃんと言葉にして、議論して、知を共有・創造していくというやり方のほうが好みだ。この本は、ていねいな語りで惜しみなく「体験を共有」させてくれる。すてき。これなら確かに、つながるだろう。わたしもつながりたい。実践の記述の仕方としても、たいへん勉強になりました。いい本に会えて、うれしいな。2014/08/14