「季刊フィルム」コレクション
「芸術」の予言!!―60年代ラディカル・カルチュアの軌跡

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  • サイズ B6判/ページ数 398p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784845909292
  • NDC分類 704
  • Cコード C0074

内容説明

マボロシの雑誌『季刊フィルム』『芸術倶楽部』一挙解凍。1968年10月~1972年12月に刊行された『季刊フィルム』(全13号+臨時増刊「アニメーション特集」号)、1973年7月~1974年6月の間に第9号まで刊行された『芸術倶楽部』(いずれもアートフィルム社発行)の2誌に掲載された記事をセレクトし、そのまま再録したもの。

目次

第1部 ラディカル60’sの海へ―整理されない全く混沌とした無限に多様な形式で芸術をとらえる(作品ノート 「書を捨てよ町へ出よう」;複々製に進路を取れ;複写の気持;鼎談 複写時代の仕事;インタヴュー “末期の目”でなく“記憶の目”;知覚における実験;座談会 未来と向きあっているもの(技術・思想・表現))
第2部 文化の乱反射のなかに身をおいて―自らの肉体をさらしながら開放された感覚で世界を反転させる(対談 南方との対話;隙間が気になる;対談 「儀式」の周辺;まったくのゆきあたりばったり;半世界―受け手の表現;アリアドーネの法則(半世界・表現カタログ集)
撮られ方の歴史(日本写真半面史))
第3部 芸術の果て、表現の彼方―芸術は残してきた故郷にヘソの緒でつながっている(シンポジウム 音楽の新しい方向「トランソニック・シンポジウム」;事物と記憶;座談会 言語と映像をめぐって;個人映画についての十二の断想;座談会 表現を廃棄しうるか?)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

16
フィルムアート社は文字どうり、映画、美術、音楽、所謂サブカルチャー周辺を深掘りするアングラ色の濃い出版社で私も大好きなのですが、そもそもこの会社は1968年に『季刊フィルム』を創刊する為に作られた出版社だったとは初めてしりました。この本はその『季刊フィルム』からのダイジェストです。発起人は映画監督の勅使河原宏でその周辺の映画人と、作曲家の武満徹、美術評論家の中原佑介、グラフィックデザイナーの粟津潔が同人として編集委員として名を連ねました。斬新なデザインで、寺山修司、赤瀬川原平、横尾忠則などが執筆してます。2023/11/08

1
・既存の概念に囚われず、疑問を持ち、考え続ける。 ・現状に甘んじることなく、常に自分の表現を模索する。 以上の二点がこの書籍に登場する執筆陣、座談会の参加者すべてから感じられた共通項。攻めている! 自分を表現するって、自分と戦い続けることなのか。 40年近くも前の活字から、熱気が溢れていた。 2017/09/10

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