内容説明
本書は英国の農山村問題、とくにそのうちでの過疎地、あるいは日本で最近使われ始めた中山間地などの条件不利地域の問題を考察対象とし、そこでの地域実態と対応政策を、日本の過疎地、中山間地対策との比較を念頭におきながらとり上げようとしたものである。したがって国土、地域問題のうち（大）都市部以外の地域つまり地方あるいは農山村（カントリーサイド）に多くかかわる問題を主たる考察対象とし、この側面から英国の国土、地域問題の一端を検討しようとするものである。
目次
第１章 英国過疎地域の動向と過疎地の特徴
第２章 都市農村計画の展開と農山村地域
第３章 ＥＵの地域政策と財政措置
第４章 逆大都市化と過疎地の役割
第５章 ウェールズ観光農山村の地域実態
第６章 ノース地域の観光、ツーリズム戦略
第７章 スコットランドのハイランド開発と景観行政
第８章 北アイルランドの地域開発とＥＵの財政支援
第９章 日本の過疎、条件不利地域政策へのアプリケーション
著者等紹介
柿本国弘［カキモトクニヒロ］
１９７３年大阪市立大学大学院経済学研究科博士課程修了、経済学博士（愛知大学）。現在岐阜経済大学経済学部教授。主要著書に『経済学・現代経済の基礎理論』昭和堂、１９８０年。『現代日本経済論』（共編著）青木書店、１９８８年。『内陸部開発行財政論』八千代出版、１９９４年。『日本財政の動向と課題』（編著）八千代出版、１９９６年。『現代資本主義と国家調整』法律文化社、２０００年
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
