内容説明
『暮笛集』『白羊宮』などの近代詩人として著名な薄田泣菫宛の書簡一七〇〇通の内、作家から寄せられた、三八名・書簡一七八通を、作家毎の年代順に収録。「大阪毎日新聞」学芸部に勤めていた関係で、作品掲載までの経緯などが数多く記されている。未発表書簡一〇七通。
目次
薄田泣菫宛書簡(芥川龍之介;有島武郎;生田葵山;泉鏡花;岩野泡鳴 ほか)
解説(薄田泣菫と森鴎外・菊池寛ほか;芥川龍之介と薄田泣菫―「ああ大和にしあらましかば」の詩人を仰ぎ見て;広津柳浪「夕霧物語」は『帝国新聞』でいかに掲載されたのか―新聞編集者・薄田泣菫の一側面;新聞人薄田泣菫―「商品」と「芸術」の間で;薄田泣菫と国木田独歩)