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内容説明
紺野孝巳は、霊障に悩まされる高校一年生。ある時、校内でも有名な霊能者の少女。有働瑠璃の所属する「お跋い研究会」を訪れるのだったが―おはらいではなくおわらい。そこはなんと「お笑い研究会」だった!謎の会話から孝巳にセンスありと認めた瑠璃は、その場で孝巳を入部させてしまう。さらに“霊導師”を名乗る学校一の美少女、鴫原翠まで現れ―「フン、『霊感女』の称号なんて翠にくれてやるさ。私には『爆笑王』の称号と、『ミス青鶴高』の称号があればそれでいい」「その二つは同時に成立するのか?」―いま、霊と笑いに囲まれた非日常な青春が幕をあける。第8回新人賞受賞作。
著者等紹介
伊達康[ダテヤスシ]
兵庫県出身。第八回MF文庫Jライトノベル新人賞にて佳作を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
58
再読。霊障に悩む少年・孝巳が、お祓い研究会ならぬお笑い研究会の門戸を叩いたせいで残念美少女の相方になるところから始まる話。うーん、やっぱり色々と惜しい作品ですね。掛け合いは見事でギャグのノリも冴えているのに、テーマがかなり重たいせいで読んでて気が滅入ってしまう点が非常に残念。なんというか想像してたのと違いすぎるのが原因かなと。えれっとさんのイラストも勘違い引き起こすよね。軽い作品かと思ったら結構重たい作品でびっくり!みたいな感じでしょうか。次巻以降は買うだけ買って放置してたし、近々読もうと思います。2016/04/28
Yobata
26
紺野孝巳は、中学時代のライバルだった小田切の霊に取り付かれ、学校で話題になっている霊能者・有働瑠璃がいるお祓い研究会を訪れる。しかしそこはお笑い研究会で、さらに何故かセンスを認められ入部を強制させられる孝巳。霊と笑いが織り成す学園コメディ作品。ボケやツッコミがメインの売りな作品ということだったが、霊関係の話が多くて、それほど笑いのインパクトが大きくなかったのが残念。でも老人ホームでの漫才は素晴らしいwもっと世に小遊三師匠の素晴らしさを広めてほしいねwあとイラストはカントクさんじゃないんだねww2012/11/17
王蠱
24
コメディにしろシリアスにしろ詰めが甘いが、成長する気配を確かに感じさせてくれた秀作。「死者の在り様を決めるのは生者」というのは独特なスタンスだと思うが、瑠璃と翠の対立にしろ親父の一件にしろそのスタンスに裏打ちされたものをしっかり出しきれているので不快感など皆無で、わりかしすんなり受け入れられた。瑠璃のある種のドライさは結構好きかも2012/11/17
KUWAGATA
24
最近のMF文庫Jの中ではよくできていたと思います。硬質な文体はちょっとラノベっぽくなかったけれど、読みやすかったです。文章力は高いと思います。構成力は変に手馴れてて、逆に新人なんだからもう少し勢いがあってもと思いました。お笑いとお祓いをかけたアイデアは個性的だし、瑠璃は賛否両論あるかもしれませんが、個人的には翠ともども、魅力的なヒロインだと思います。あとがきで、応募作はもっとギャグ寄りだったと書かれていますが、その方がよかったかもと思ってみたり。ともあれMFで、久しぶりに続きを読みたくなる作品でした。2012/11/14
ごぅ。
21
瑠璃のボケに孝巳のツッコミと、翠のデレがいいよ、いいよぉ~。。。シリアスのどシリアス具合さえ適合できれば楽しめる作品。。。霊障に基づく設定も凄くたのしく、案外バトルも白熱してて良かった。。。2013/11/26