- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 文化・民俗
- > 文化・民俗事情(日本)
出版社内容情報
日本の大切なモノ・コト・ヒトを改めて実感できる雑誌『YUCARI』。第10号の特集は「おいしい日本のお茶」です。お茶はとても身近な飲み物。自分で淹れることは希でも、訪問先や料理店、食堂などでよく出されて飲むはずです。「おいしい」と何気なく飲んでいますが、皆さんはお茶のこと、どの程度知っていますか? 煎茶、抹茶、玉露、番茶、やぶきた、深蒸し……、見たり聞いたりするけれど……。手に握ったペットボトルのお茶だけじゃなく、日本のお茶に詳しくなれて、おいしいお茶を自分で淹れてみたくなる特集です。
日本の大切なモノ・コト・ヒトを改めて実感できる雑誌『YUCARI』。第10号の特集は「おいしい日本のお茶」です。
日常的に、当たり前に飲んでいるお茶ですが、実のところ、私たちはどの程度お茶のことを知っているのでしょう? 日本の緑茶は、発酵茶の紅茶や半発酵茶の烏龍茶とは違って発酵させてない、ということくらいですか?
では、お茶の木(チャの木)は何の仲間? 学名「カメリア・シネンシス」、分類は照葉樹(しょうようじゅ)で低木と高木があり、日本のものは低木。ツバキ科でツバキやサザンカの仲間です。「ウ~ン初耳」
日本では80種以上の品種がつくられ、「やぶきた」「さやまかおり」などがあります。「あ~、やぶきたって品種だったのね!」
じゃぁ次は、玉露と煎茶と番茶の違いを説明して?「絶対、ムリ~!」
この特集では、お茶の伝来など「お茶の日本史」から、「チャの葉」がお茶になるまでの工程、「茶師」の仕事、お茶の種類別おいしい「お茶の淹れ方」、全国の銘茶「お取り寄せ」ガイド、お薦めの「茶器と茶菓子」などのページがあります。
ちなみにお茶は、湯の温度によってテアニン、カテキンなど出る成分の割合が違うため、一煎目、二煎目、三煎目と温度を徐々に上げていくと違った味わいを楽しめるそう。とても役立ちますね。
ちょっと気になる「茶懐石」についてわかりやすく解説したページ、東京の「護国寺茶道部」、僧侶の皆さんのお茶修行ルポなど、茶道の世界にも触れています。
「現在、お茶はペットボトルで飲まれる機会が多く、一人一本という個々の感覚になっていますが、本来は急須でつぎ分け、皆で味わうもの」とは、今回「日本人とお茶の楽しみ」や「お茶の歴史」についての話をお聞きした生活文化研究の第一人者・熊倉 功夫さんの言葉。
軽薄に聞こえがちな「ちょっとお茶しない?」のフレーズも、理にかなっているように思えてきました。是非、「おいしい日本のお茶をご一緒に」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
浅葱@
greenish 🌿