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YUCARI 〈vol.06〉 - 日本の大切なモノコトヒト 江戸デザイン

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  • サイズ A4変判/ページ数 98p/高さ 29cm
  • 商品コード 9784838788064
  • NDC分類 051
  • Cコード C9476

出版社内容情報

『YUCARI』6号は「江戸デザイン」特集。265年の泰平の世は「粋」という固有の美意識と価値観を作り、優れたデザインや卓越したモノヅクリの技術を生み出しました。遊び心に満ちた形や柄、幾度もの奢侈(しゃし=贅沢)禁止令を逆手に出来上がった色・文様は、いまの時代でも新鮮さを失うことはありません。ファッションのキーワード「裏勝り」から、流行発信基地「歌舞伎と吉原」ネタ、江戸市中のメディア文化、江戸工芸品ガイドなど、「江戸デザイン」を満喫できる一冊。

日本の大切なモノ・コト・ヒトを改めて実感できる雑誌『YUCARI』。第6号の特集は「江戸デザイン」です。江戸時代、265年の泰平の世は「粋」という固有の美意識と価値観を作り、優れたデザインや卓越したモノヅクリの技術を生み出しました。遊び心に満ちた形や柄、奢侈(しゃし=贅沢)禁止令を逆手に出来上がった色・文様は、いまの時代でも新鮮さを失うことはありません。
贅沢を禁止されると、それに対抗するように着物の表側の生地は地味にして、裏地や下着にこだわるというファッションスタイルが確立されていきます。「裏勝り」(うらまさり)というスタイルです。表の色も茶色・ねずみ色・藍色と地味な色はメインだけれど、徹底的に微妙な色のトーンにこだわったそうです。「四十八茶百鼠」(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)という言葉があるほど、カラーバリエーションは豊富でした。
こんな「粋」な江戸デザインの話題から、“歌舞伎役者がアイドルなら、吉原の花魁はスーパーモデル”といった当時の流行発信基地「歌舞伎と吉原」ネタ。幕府による風俗規制が厳しくなればなるほど、吉原や歌舞伎は庶民とって特別な世界に。歌舞伎役者にちなんだ文様や帯の結び方が庶民に広まり、遊女の最先端の化粧方法を町の女性が真似したりしたそうです。その仲介となったのが浮世絵でした。
 特集では、「江戸デザイン」のうんちくだけでなく、江戸のセンスや技術を未来へとつなぐ現代のクリエーター4人へのインタビュー、江戸時代から愛され続ける季節の工芸品の数々の紹介、ブーム再来?「江戸猫」ととっても可愛い江戸猫グッズなども取り上げています。
理にかなった循環社会、節度と人情ある人間関係といった江戸時代の暮らしぶりは、現在、私たちの求めるものに通じ、シンプルでありながら、豊かなライフスタイルのサンプルとしてさまざまなことを私たちに示してくれているような気がします。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みーすけ

3
表紙の根付のデザインに惹かれて購入。ざっくりとだけど読みやすい江戸デザインの数々の紹介。カラーページが盛りだくさんな割には値段も手ごろでした。だけど、「この本を読んだ人は・・・」の欄がごめんなさいな感じになってしまった。2013/01/31

チョビ

1
江戸の文化をざっくり知るのはいいとは思う。問題は今にも伝わる伝統工芸の後継者がいないことだ。・・・手先がこれでもかというくらい不器用な自分が憎いなあ、と思いながら読む!2015/03/31

ゆはた

0
表紙買い。根付けが素敵で仕方ないし、その他の江戸の文化、芸術、工芸品など写真が多くて嬉しい内容。書道の記事も有り難かったし、これだけの内容でムックなら安いと思う。2013/02/17

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