マリアの涙

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  • サイズ B6判/ページ数 397p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784838722150
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

冬のある日、高校生の藤原道生は教会の聖母マリア像の前で卵型のメダルを拾う。それは、「夢原罪のマリアの不思議のメダイ」と呼ばれるものだった。その15年後、新進気鋭の画家・彫刻家に成長した道生は、「聖母マリア美術館」の落成記念にミケランジェロのピエタ像のレプリカを制作し、絶賛を浴びる。ところが2年後、像は何者かによって傷つけられる。ピエタ像破壊の目的は何か?マリアはなぜ涙を流し続けるのか?十字架の下にただすむマリアの本当の悲しみとは?…エキュメニズム(キりスト教の教会一致運動)を妨げるマリアの「無原罪の御宿り」の教義を巡って、不可解な事件・事象が次々と起こる。

著者等紹介

シャビエル,ピーター[シャビエル,ピーター][Chavier,Peter]
キリスト教の幼児洗礼を受け、カトリックの家庭で育つ。日本とアメリカでプロテスタント・カトリックのほかギリシャ正教・ユダヤ教・イスラム教などについても学ぶ。現在、ドイツに在住し、新聞や雑誌で執筆する傍ら、神学的テーマを小説で表現する試みを続けている。Master of Divinity(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

べすたん

13
マリア信仰に興味があったのでこの本の持つ意味は私にはとても大きいものがあった。著者はピーター・シャビエル、ドイツ在住ではあるが舞台は日本。キリシタン禁制だった国にマリアが4人の男女の前に現れる。そのうち一人は死に、一人は異端の醜いマリアで現れる。ストーリーは二転三転しなかなか読み応えがあった。カトリックでは崇拝はイエスでマリアは崇敬される。信仰はイエス、マリアは敬う対象になるらしい。私にはキリスト教の素養は無いが、面白い話であった。2013/06/10

まおこ

3
カトリックでは非原罪のマリアと崇拝されていることを知らなかった。プロテスタントの私は全く知らなかった。カナの結婚式の時のマリアの言動が、イエスを十字架の死に導いたというのも衝撃的だった。2011/04/27

ラン

2
 インテルとマガジンハウスのコラボによる「あなたを作家にするプロジェクト」で最優秀賞作品に選ばれたミステリー小説!   「イエスの涙」の著者で知られるピーター・シャビエル氏の涙シリーズ第二弾!「マリアの涙」の表紙の透明感のある美しいブルーのミケランジェロのピエタに、まず癒されました。  ペルゴレージ作曲の「スターバト・マーテル(悲しみの聖母)」を通奏低音にしながら、マリアと深い因縁をもつ人物たちが、十字架の下にたたずむマリアの本当のこころに触れていく。心憎い透明感あふれる筆致で、読者を涙に誘う。  2011/03/13

ハル

1
興味深く読みました。いい内容と思います。カトリック信者の方はどのような感想を持つのでしょうか。お聞きしたいです。2018/05/06

Yoshimi Tsurusaki

1
とても面白く、感動的で、話が反転反転・・・最後には全ての謎が解き明かされます。。。

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