深夜零時に鐘が鳴る

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784838720415
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「お正月になるとね、なにもかもいったんチャラになるんだよ」―30歳目前、彼氏なし。代わり映えのしない年の瀬を迎える展子のもとに、過去からの来訪者たちが次々と現れる…。この冬、最高のロマンチックストーリー。

著者等紹介

朝倉かすみ[アサクラカスミ]
1960年北海道小樽市生まれ。北海道武蔵女子短大卒業。2003年「コマドリさんのこと」で北海道新聞文学賞、2004年「肝、焼ける」で小説現代新人賞、2009年『田村はまだか』で第30回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふじさん

99
堅物で彼氏のいない29歳の展子は、6年前に突然姿を消した知人リコの元カレと偶然再会した日から、彼女の人生に思いがけない転機が訪れる。知人リコの手がかりを探し続ける中、次々とリコの知人の輪が広がり、正体不明だったリコの実像が浮かび上がってくる。一時は、彼女の居場所の情報があり、再会もありと思われたが、最後に思いもよらない怒涛の展開が待っていた。どうということのない作品だが、平凡で真面目な展子がリコとの関りで多くの心優しき人々と繋がる中で成長し、幸せを掴む、なんかほっとす。 2022/03/10

真理そら

50
『タイム屋文庫』の続編的な作品だがリコリスで2人の女の子を結び付けるのはやや荒技かも。そら豆さんのテンコちゃんに対する一方的な感情はテンコちゃんには迷惑な話で、それにもかかわらず「喫茶去」に集合する心理が分からない、ものすごく居心地のいい喫茶店なのだろうか。共感する内容が少ないのになぜか読んでしまう朝倉作品、こういうのを「病みつき」というのかもしれない。とにかくハッピーエンドで良かった。2023/06/30

takaC

37
読んでてあれこれ???なことがあったのは、速読みしたせいではなくて、何か別の話の続編だったからなんですね。なるほど納得。2011/03/12

おさむ

30
朝倉作品4作目。若い頃を過ごしたサッポロが舞台なので、ついつい読んでしまいました。でも、「タイム屋文庫」という作品の続編的な作品のようで、いまひとつ理解出来ない点があったのは残念。2014/08/02

nyanco

27
「お正月になるとね、なにもかもいったんチャラになるんだよ」体温計をぶるんを振ったように、全てがチャラになる…。このリコの言葉が何とも魅力的で物語に惹きつけられる。年末ををカウントダウンしながらリコの知人を探し、謎の女性リコを探す。朝倉さんってもっとエキセントリックな文章を書かれる方だと思っていたのにファンタジックな不思議な味。しかし読み進めると…「タイム屋文庫」を先に読んでおくべきだった…。この不思議な作風、ちょっと気になります。来年、朝倉さんの作品をいくつか読みたいと思っています。2009/12/24

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