内容説明
家を建てる、購入する、リフォームする、借りる…後悔しない間取りのすべて。
目次
1 事件と住まいの関係から見る「間取り」の重要性―コミュニケーションという視点から住まいを考える
2 脳を磨く「間取り」―脳は住まいの中の動き、交流で決まる!
3 マンガ、ドラマから学ぶ「間取り」術―いいコミュニケーションが生まれる住まいを求めて
4 不動産広告、チラシに見る「間取り」の裏側―ライフスタイル、ライフステージ別に裏側を読み解く
5 風水・家相と「間取り」の関係―先人の知恵を活かしながらも現代的な解釈を
6 「間取り」で、その人の人生がわかる―住まいづくりの基本は間取りプランから
著者等紹介
佐川旭[サガワアキラ]
一級建築士・間取り博士。1951年福島県生まれ。日本大学工学部建築学科卒。間取りの専門家で、間取り博士と呼ばれる。また、建築設計を通して「環境問題」に取り組む。地元の木材を100%使って建物をつくりあげる森林資源の「地木地消」を実践。同時に「環境に配慮した家づくり」をテーマに農林業の活性化と森林の保全活用を図る、森林資源循環をめざした木造の家づくりに積極的に取り組んでいる。第7回日本木青連木材活用コンクール最優秀賞(林野庁長官賞)、うるおいのある教育施設賞(文部科学省)などを受賞。佐川旭建築研究所代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mikipon
11
タイトルほど、内容はセンセーショナルじゃなかった。アニメや漫画に出てくる家の考察は面白かったけど、子供に良いリビングには、必ずお母さんが家で家事をしているというあたりで、ちょっとひいてしまった。とても広い一戸建てが前提の話も多くて、今の様々な家族形態では、参考になるところもあるかなぁ?という感じ。2014/10/16
sasuke
1
間取りから家庭崩壊を防ごうと言う視点に興味があって読んだけれど、根拠がない部分も多く前半は首を傾げる記述もありました。間取りは、家族を繋いで分ける大切な存在だけに、もう少し慎重な書き方でも良かったと思います。既存の家族としてのサザエさんとかドラえもんとかを出したり、部屋選びのチェック項目を提示してくれるのは親切だと思いました。2015/12/05
nutts
1
個の集まりである家族を成立させるのに不可欠な“適度なコミュニケーションとくつろぎ”の場づくりという視点から、空間の使い方についての示唆に富む。「磯野家」や「野比家」のリフォームをしてみたり、実際の不動産広告を例に考えたりと、目先をうまく変えて飽きさせない工夫も上手。2010/04/11
christinayan01
0
漫画サザエさんなどの間取りの評論と風水の話しが書いてある本。って思ったほうがいい。最初の方だけDVやニートになる間取りが載っていたが根拠が薄くてどうなんだろう?って感じだったしこのタイトルの内容を期待しない方がいい。 一方、論評はしっかりしている。採光・通風面についても書いているし、部屋と廊下のあり方とかの理論も良かった。 一番goodなのは著者が批評するだけではなく「磯野家、野原家はこういう間取りに改築するともっと採光・通風が良くなって幸せになれる」と図解しているところ。2017/06/22
なお太郎
0
食育と言う言葉があるが「住育」もあるらしい。自然の恩恵を上手に活用し家族とのコミュニケーションが取りやすい住居は、住む人の健康をもたらし人間性に優れた家族が生まれるというもの。この本の面白いところは名作に出てくる家に手を加え、「この方が理想的」と示しているところ。名作の間取りを再認識するだけでも面白いのに、そこにダメ出して今風の住まいを提案しているので、私の想像力もフル活動しました。2017/02/05