内容説明
繊細な美意識で戦後ファッション・イラスト界をリード！しなやかな自由人、長沢節とセツ・モードセミナーの神話と真実に迫る渾身ドキュメント！花井幸子、金子功、吉田ヒロミ、渡辺雪三郎、川久保玲、山本耀司、穂積和夫、河原淳、川村都、堀切ミロ、浜野安宏、柳生弦一郎、峰岸達、池田和弘、松本孝志、早川タケジほか…セツ・モードセミナーに群れ集った俊英たちと伝説のファッション・イラストレーター、長沢節との交歓を綴り、「ファッション、モード、イラストの戦後史」を克明に描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koki Miyachi
3
最近気になっている人、長沢節を知るために読んだ本。主宰するファッションイラストレーターの学校セツ・モードセミナーの教え子を通して語られる長沢節はとても魅力的。描き方を押し付けるのではなく、自由に絵を描かせる節流の教育スタイルに共感。自分のスタイルは自分で見出すしかない。そんな当たり前のことが一番大切なのだ。その成果は教え子達の素晴らしい実績が雄弁に物語っている。日本のファッションシーンの開拓者は、とてもカッコ良くしなやかな生き方を貫いた人だった。2012/12/19
Norikko
1
地元図書館の整理放出＝お持ち帰りOKコーナーで発見。頂けちゃうのは嬉しいけど放出対象という扱いはやはり淋しい。この本はご存命の時期に書かれており、セツ先生のインタビュー回答も非常に生き生きしている。元祖オネエ系の印象が強かったけど覆された。型破りでストレートな行動力に驚く。戦時中、教練や兵演に「国民服買うお金がない」と理由づけして、ハンチングと赤いニットで訓練に参加って…ス・ゴ（@□@）！2013/03/11
saki
0
1996年12月17日読了2002/01/01
