かもめ

かもめ

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784838705641
  • NDC分類 913.8
  • Cコード C0391

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mayama@読書生活自由型

5
寺山さんのメルヘン全集9巻。10巻完結のうち9巻と10巻を買い逃していました。古本屋さんでたまたま見つけて購入。またいつか10巻見つけたら買おうっと。この巻は全編詩集。戦後の荒廃だったり片道通行の場末の情愛だったり、時代もあって言葉の間に仄暗さはあるのですが、どこかからっとしていて誰も拒まず受け止めてくれそうな優しさと希望と絶望とがあります。寺山さんにはもっと長生きしていただいて、その時代における寺山さんの言葉を聞かせていただきたかった。またいつか、10巻に出会うのが楽しみです。2015/06/21

Sakana

4
気晴らしに昔すきだった詩集をひらいてみた。最後に読んだのは留学に行く前の夏か。。月日流れてはや三年。これは、感傷的なものが好きだった私を思い出す時間。これは、詩に重ねていた自分を思い出す時間。変わらなかったのは、今も私の「こころはいつも家なき子」ということか。2018/04/30

Sakana

4
「こころはいつも家なき子 かなしい時はほほえんで 見知らぬ雲を追ってゆく さすらいが愛のはじまり」私の好きな詩集。読み返しては泣くのです。ひとりぼっちで、くちびる噛んで。だからこの本には私が詰まってる。私の心が詰まってる。大切な大切な一冊です。2015/08/01

3
寺山修司の愛の世界。この本を読むことで、独特の愛情を覚え、闇に触れられて、内側から心に癒やしが、噴水のように湧き出る女性諸君が居るのは想像に難くなかった。 繰り返し「さよならだけが人生だ」というフレーズが響く。 悲恋、不倫、死別、未練、主題は入れ代わりながらもそれぞれが主役となり、作中の詩に感情移入せずには居られない。 間違いなくここに一時代があり、褪せても深い彼のキザな愛の世界がある。図書館でこの手の詩人の本を見つけるのは、私の密やかな楽しみであるのだけど、このシリーズを色々と読んでみたくなった。2022/08/31

Sakana

1
再読。寺山はすきなものと苦手なものがあります。あまりに過激すぎるものは苦手かもしれない。とはいえ、「かもめ」の章は何度も読み返しています。そしてそのなかでも「愛さないの愛せないの」が一等すき。鈍い痛みが胸にきしむ。2015/02/27

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